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「そんな……待ってください……!!9代目!!9代目ー!!!」
「よくも9代目を!!!」
「!?」
よくも、なんてザンザスが言えることではないと思うけどな。だって、ゴーラ・モスカはザンザスが用意したんでしょ?親を機械に押し込んだ気持ちを聞いてみたいくらいだ。
まあ、聞いたところでどうでもいいと思うのは分かりきっているけど。
「9代目へのこの卑劣な仕打ちは実子であるXANXUSへの、そして崇高なるボンゴレの精神に対する挑戦と受け取った!!」
「な!??」
「しらばっくれんな!9代目の胸の焼き傷が動かぬ証拠だ!!ボス殺しの前にはリング争奪戦など無意味!!オレはボスである我が父のため、そしてボンゴレの未来のために貴様を殺し、仇を討つ!!」
リング争奪戦なんて僕にとっても意味を持たないから、どうなろうと構わないけど。これから乱戦?なら、僕も遊んでも許されるかな。
場違いなことを考えていると、リボーンからザンザスの目的が語られる。クーデターのことを知っている人たちはザンザスの就任を反対するだろう。でも沢田綱吉が悪役にして仇討ちしたとなれば話は別だって。多くのファミリーから信頼を得られ、ザンザスが正当な後継者だっていう証明にもなる、と。
まあ、有り体に言ってしまえば、利用されたってことだよ。仕組まれてたんだ。
「憶測での発言はつつしんで下さい、リボーン。全ての発言は我々が公式に記録しています」
「好きにしやがれ。オレはもうキレてんだ」
リボーンの殺気に口角が上がる。いつか遊んでくれると言っていたけど、今飛び込めば遊んでくれるかな。いや、それはないか。だって、それはザンザスに向けられたものだ。はあ、退屈だな。
「だが、9代目との誓いは守って手はださねーぞ。……生徒の勝負にはな。オレがそう言っても戦いが嫌いなオレの生徒がどーするのかは知らねーけどな……」
「……XANXUS、そのリングは……返してもらう……おまえに9代目の跡は継がせない!!」
「よく言ったぞ、ツナ」
「ボンゴレの歴史に刻んでやる。XANXUSに楯突いた愚かなチビが一人いたとな」
「一人じゃないぜ!10代目の意志はオレ達の意志だ!!」
次々と武器を構える獄寺隼人たち。ヒバリさんも利用されていたのがムカついているのか、協力的だ。リボーンが僕を見るから、仕方ないとため息をつく。
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作者名:怜 | 作成日時:2022年10月11日 19時