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「ムムゥ!!格闘のできる術士なんて邪道だぞ!!輪廻だって僕は認めるものか!!」

「ほう」

「人間は何度も同じ人生をくり返すのさ。だから僕は集めるんだ!!金をね!!」


ぐにゃりと体育館全てが歪んでいく。咄嗟にエンティティさまの触手を出してその上に立った。コロネロを掴んでいる鳥がこちらに向かってきているのを見て、その意図を察する。
もう一つ出してそちらに降りるよう促した。


「随分優しいじゃねーか」

「動物に罪はないからね」

「その優しさがツナにもあればな」


何を、と眉を顰める。充分優しいほうだと思うけど。この戦いに観戦にくるだけ優しいと思ってほしいところだね。


「クハハハ!強欲のアルコバレーノですか。面白い……だが、欲なら僕も負けてません」


火柱が至るところから立ち上る。脳みそが揺れるような感覚に、頭を抱えながらしゃがみ込んだ。こんなのどこが楽しいっていうの。ぜえぜえと荒い息を吐く。
僕がいる触手まで移ってきたのか、リボーンが僕の頬を叩いた。触らないでと弱々しく手を振り払う。意識が遠のいて、カラスの鳴き声が聞こえてきた。


エンティティさまの森、焚き火が爆ぜてカラスが笑う。遠くで悲鳴が上がった。肉フックが軋んで血飛沫が舞う。視界が霞む中、目を凝らした。
処刑台に登らされているのは。あのフックに吊るされているのは。


吊るされているのは僕だ。


ハッと顔を上げた。あの幻を見ている間に何が起こったのか、六道骸はマーモンのフードに包まれて、カエルに締め付けられている。バカな、と驚いたようなマーモンの声。弾け飛んだフードの中から現れたのは六道骸だった。


「堕ちろ。そして巡れ」


その手には割れたリングが2つ握られている。


「このリングを1つに合わせるのですね?」

「は……はい……」

「まだだよ!!!」


散らばった服の破片が砂のように崩れて、それが集まってマーモンを形作る。息切れを起こしているように見えて、終わったなと目を細めた。


「ご存知ですよね?幻術を幻術で返されたということは知覚のコントロール権を完全に奪われたことを示している」

「!!?グゲッ!やめろ!ファンタズマ!!」

「さぁ、力とやらを見せてもらいましょうか?さあ」

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(プロフ) - リィさん» ありがとうございます!!面白いと言っていただけるとやる気が出ます!まだストックは尽きていないので、今後も早めに更新できると思います。お楽しみに〜! (2022年10月7日 0時) (レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - あ"ぁ"っ…!楽しみすぎてつらい…!!なんでこんな面白い話を作れるのか疑問です…更新頑張ってください!! (2022年10月5日 13時) (レス) @page32 id: 1730b53d16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年10月1日 3時

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