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こちらを見た六道骸と目が合って、先に逸らした。得意げな表情をしているのが見なくても分かるから。楽しませてやる、なんていう言葉に釣られた僕を笑っているのが手に取るように分かるよ。
「たしか一月ほど前だ。復讐者の牢獄で脱走を試みた者がいた。そいつの名が六道骸」
「ま……っ、また脱走したの──！！？」
「だが脱走は失敗に終わったはず。更に脱走の困難な光も音も届かない最下層の牢獄にぶちこまれたと聞いたよ」
その言葉に吹き出しそうになって、咳払いをする。可哀想にと笑いたくなるけど、我慢しなきゃね。
「クフフフ。ボンゴレが誇る特殊暗殺部隊のヴァリアーの情報網もたかが知れてますね。現に僕はここに在る」
「面倒くさい奴だなぁ。いいよ、はっきりさせよう。君は女についた幻覚だろ」
巻き起こる吹雪が六道骸の足元から凍らせていく。這い上がる氷はそのスピードを早めると六道骸を完全に凍らせてしまった。マーモンのフードから金槌が飛び出して、六道骸へ向かっていく。
それも巻き付いた蓮の茎で阻まれてしまったけど。
「クフフフ。誰が幻覚ですか？」
「ムグ！！何て……力だ……！く……苦しい……」
「あのバイパーを圧倒してるぜ……」
「あれがツナの霧の守護者、六道骸だ」
リボーンがクロームと六道骸の関係について話すも、沢田綱吉は理解できなかったらしい。そのままの意味なのにね。
骸が牢獄からこちらに顕現できるのも、クロームが生きてられるのも2人の関係があってこそだ。でも、どちらかが条件を損なえばすぐに離れてしまうような、脆い関係だけどね。
例えば、六道骸が牢獄から出られたら、彼にはクロームを生かしておく理由がなくなる。例えば、クロームが自分の幻覚で生きていけるようになったら、彼女には六道骸に体を貸す理由がなくなる。
まあ、前者はありえても後者はありえないか。クロームの性格からしてね。
「さぁ……どうします？アルコバレーノ。のろのろしているとグサリ……ですよ」
「ムゥ！！図にのるな！！」
「惰弱な」
無数に増えたマーモンを槍で切り裂く。六道骸は体術もできるんだよね。あれくらい幻術を使うまでもないのか。
ああ、いいな。やっぱり彼と一度遊んでみたい。この前だって僕の出番はなかったわけだし。
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怜(プロフ) - リィさん» ありがとうございます！！面白いと言っていただけるとやる気が出ます！まだストックは尽きていないので、今後も早めに更新できると思います。お楽しみに〜！ (2022年10月7日 0時) (
レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - あ"ぁ"っ…！楽しみすぎてつらい…！！なんでこんな面白い話を作れるのか疑問です…更新頑張ってください！！ (2022年10月5日 13時) (レス) @page32 id: 1730b53d16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2022年10月1日 3時
