番外編【誕生日の特別ｰF＆Jｰ】 ページ15
遅刻にも程がありますが、ユニオンバースデーです。書きたかっただけです。
＊＊＊
インタビューを受けているフロイドとジェイドを眺めながら、この後に起こる出来事に思いを馳せる。“幸運のギフト”って言えば聞こえがいいけど、要はパイ投げだ。フロイドのインタビュアーを務めてるデュースは可哀想だな。さっきプレゼントがどうとか言われてたし、今日は災難な日だ。
その点、シルバーは運が良かった。まあ、シルバーは超がつくほどの天然だし、ジェイドの嫌みも通用しないか。
そんなことをぼんやり考えていると、クリーム塗れになったフロイドとジェイドが俺に近寄ってくる。抱きつこうとするフロイドの前に手を出して止めようとすると、ムッとした。
「なんで止めんの」
「その状態で抱きつかれるのはやめてほしいからな」
「いーじゃん、Aもシャワー浴びに行こ」
ダメ、ダメじゃないの押し問答を続けていれば、背後からジェイドに抱きしめられる。べったりと頬をくっつけられて、ため息をついた。結局こうなるのか……。
クリームがついてしまったら、フロイドを止める理由もなくなって、俺にクリームだらけの長身2人がくっつく。
「さあ、Aの部屋に行ってシャワーを浴びましょうか」
「なんで俺の部屋？」
「Aのシャワールームは広いですからね」
3人で入るってこと？そこまで広くはないんだけど。交代で入ることになりそう……。
まあ、いっか。好きにさせてあげよう。なんていったって今日の主役はフロイドとジェイドだからな。
「チューしてい？」
「今？」
「今」
はいはい、と笑って顔を上に向ける。軽いキスが降ってきて、気遣われてるのが伝わってきた。俺が周りのこと気にするから、人前でするときは軽いキスをするって言ってたっけ。まあ、たまに軽いのだけで終わらなくなるけど。
「ん〜。もっとしたいけど、先シャワー行こっか」
「僕もしたいんですが」
「後でね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2556人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：怜
| 作成日時：2022年1月31日 0時
