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送ってくれたジェイド先輩にお礼を言って、自寮へ帰っていく後ろ姿を見送る。冷えるから早く中に入れって言われたけど、送ってもらったんだからこれくらいはしたいよね。
しばらくして完全に見えなくなった長身。暗がりに溶けるみたいに消えてった。
軋むドアを開ければ、グリムが談話室から飛び出してくる。幽霊でも見たかのような顔をしてまた談話室に入っていった。その後を追いかけて談話室に入ると、ユウくんにグリムがしがみついている。
「ただいま」
「おかえりAくん。お泊まり楽しかった？」
「うん。なんだかいっぱい良くしてもらっちゃった」
「本当にAなんだゾ？アイツらに何かされなかったのか？」
されてないよって笑えば、おそるおそる近寄ってきた。よいしょ、と抱き上げると、ふすふす鼻を鳴らす。んぎって顔を歪めてグリムはジタバタ暴れ始めた。
危ないよって宥めても止めないから、ソファーに下ろす。すると、毛を逆立てていた。
「アイツらのにおいがするんだゾ！早くシャワー！」
「そんなに？」
「Aのにおいじゃないんだゾ！マーキングかってくらい！」
オレ様が言うんだから間違いないってグリムは胸を張る。まあ、一緒に寝たらにおいくらい移るか。シャワー浴びよう。
グリムは監視するようにバスルームまでついてきて、僕が出てくるまでバスマットの上で座っていた。バスタオルで拭いてる最中もじみっと見てくるから、変なのって笑う。
パジャマに着替えれば、ようやくグリムは僕に擦り寄ってきた。今度こそって抱き上げれば、首に丸い頭を押し付けてくる。
「オレ様のにおいに変えてやるんだゾー！」
「わ、毛がつく……」
「……？オマエ、虫に刺されたのか？」
「ああ、それ？僕もよく分かんなくて。痒くもないし」
首筋にある赤い痕。それを不思議そうに見たグリムはまあいっか、と言ってまた体を押し付け始めた。
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怜(プロフ) - もち。さん» ありがとうございます！自分の手の中にあるとなお愛おしくなっちゃうんでしょうね……更新頑張りますねー！ (2020年12月29日 1時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - フロイドに抱きこまれて一緒に寝ちゃうの可愛いかよ…っ！と思わず顔面を覆いました笑お気に入りだからエンティティ様の加護じゃなくて自分の手で護りたいのかい？フロくん…獲物は逃さないでね…更新楽しみにしてます！しかしながら無理はなさらず！応援してます！ (2020年12月26日 22時) (レス) id: 2eef4b8e10 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - yozakura5011さん» ありがとうございま〜〜〜す！！ (2020年12月24日 14時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
yozakura5011(プロフ) - とても・・・とても好きです・・・（鼻血） (2020年12月21日 0時) (レス) id: 87d7c098c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年12月12日 1時
