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期末試験が近付いたある日。シフト表にチェックを入れていると、フロイド先輩がどっかりと隣に腰を下ろした。それからシフト表を覗き込むと、眉を顰める。
「バツばっかじゃん。なんで？」
「試験勉強するためですけど。先輩はしないんですか？」
「面倒だからしない。ええ〜、ここ出てよ。オレも出るのに」
指さすところは試験間近の日。無理ですって断ると、不機嫌になった。全体重をかけるようにもたれかかられて呻く。
首元に息がかかって肩を竦めるより早く、鋭い歯が首に食い込んだ。
「いっっっった！？」
飛び退いて首を押さえる。だらだらと流れる血。すぐにひんやりとした霧が覆い隠して、傷が熱くなった。
「何するんですか」
「あ？うっぜ。すぐ傷消えんじゃん。消すなよ」
「いや、これ僕の意思じゃないので」
舌打ちをして僕の腕を引っ張る。抵抗するように踏ん張ると、綱引き状態になった。
なんなの、この人！今日すごく機嫌が悪いんだけど！
一生懸命踵に力を入れて後ろに重心を寄せる。抵抗すればするほど、フロイド先輩の機嫌は降下していった。
「トビウオちゃんさ、すげー生意気」
「し、っりませんけど！離してくださいよ！」
「は？なんで」
「また噛む気でしょう！」
ギャーギャーと言い合いをしていれば、スタッフルームの扉が開かれる。助けを求めるように扉を見れば、アズール先輩が呆れていた。
「何をしているんです？」
「フロイド先輩が僕のこと噛むんです！助けてください！」
「アズール、邪魔すんなよ」
棘を含んだ低い声。魔法を使えば良いでしょう、とアズール先輩が言う。
あれ！？僕の味方はしてくれないんだ！？
「そっか」
「なんでぇ！！」
僕の両手を片手で掴んだまま、フロイド先輩はマジカルペンを振った。そのせいで、僕の両足は地面を離れてフロイド先輩の膝の上に座らされる。それからまた噛みつかれた。
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怜(プロフ) - もち。さん» ありがとうございますー！この3章でぐぐっとレオナさんとの距離が縮まることでしょう、きっと。バトルはお楽しみに！なるべくかっこよくします！ (2020年12月11日 0時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - 意外とレオナさん狂信者くんのこと気に入ってて読んでいてにやにやが止まりませんでした。リーチ兄弟と狂信者くんのバトルも気になる…っ！不干渉薬をどうクリアするんだろうか…続きを楽しみにしてます！ひそやかに応援してます。 (2020年12月9日 19時) (レス) id: 2eef4b8e10 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - MAERさん» ありがとうございま〜す！狂信者は何をやらせても楽しいですね……更新頑張ります！ (2020年10月11日 0時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - もち。さん» ありがとうございます！絶対言わせるぞという強い意志を持っていたので言ってもらっちゃいました〜！エンティティさまバンザイ！求愛ネタも書きたかったので……喜んでもらえて良かったです！もち。さんもご自愛くださいね。更新頑張ります！ (2020年10月11日 0時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - 続編おめです！夢主の性格どちゃくそすこ、、、((やっぱり狂信者は最高ですね、、！ これからも頑張って下さい、！応援してます！ (2020年10月10日 19時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年10月10日 1時
