裏話、そのじゅうに ページ7
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/4abfd60a5121/?p=A&ans=23の裏話です。
side:フロイド
***
すよすよと眠っているシャチちゃんを邪魔しないように、小さな声でジェイドと話す。内容はあの人間のこと。どうやって絞めてやろうかって話していると、シャチちゃんが身じろぎをした。
「あ、起きたぁ?水飲める?」
シャチちゃんを覗き込むながらそう言って、ジェイドに水を持ってくるよう頼む。ゆっくり体を起こそうとするシャチちゃんを手伝って状況を説明すると、お礼を言われた。
オレらが好きでやってることだから、お礼なんていいのに。
まだ熱い額から手を滑らして頬を撫でる。目を細めるシャチちゃんはまだぼんやりしてるみたい。まあ、寝起きだし。それにまだ熱引いてねーから。
ジェイドが持ってきた水をシャチちゃんに渡せば、ゆっくりと飲んで眉を顰めた。喉を触ってるってことは、タバコの吸い過ぎだね。アズールにまだシガレットケース返さないように言っとかないと。
「めちゃくちゃ学園ちょーからメール入ってたから、適当に返しといたよ。それから、しばらくウチに泊まってね。戻ったらシャチちゃん休めねーし」
「フロイド………優秀だな?」
「まだ熱あるから、ボケてんだね。薬飲んで寝ろ」
ぽやぽやと焦点の定まらない目がオレを見る。言われるがままに薬を飲んでまた横になったシャチちゃん。一向に寝ようとしないから、ジーッと監視するように見つめる。
「シャチちゃん、はやく寝てよ」
「フロイド、でも」
「寝ろ。それとも添い寝してほしいのぉ?」
半ば脅すようにそう言えば、シャチちゃんは漸く目を瞑った。少しすれば、すぐに寝息が聞こえてくる。
シャチちゃんを起こさないように、慎重に頬を撫でた。まだ熱くて心配になるけど、オレらのところに泊まってる間は大丈夫。ずっと面倒見てあげる。
「ねえ、ジェイド」
「なんですか?」
「このまま海に連れてったらダメかな?」
「Aに嫌われたいのなら、ご自由に」
「ダメじゃん。は〜、萎える」
まだ我慢しねーと。シャチちゃんならきっと海に来てくれるよね。
番外編【監督生とアズールが入れ替わり】→←裏話、そのじゅういち
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みやぺ - 読ませていただきました!お礼が遅くなり申し訳ありません!本当好きです文章力が、、有難うございます、、最後めちゃくちゃ覚えててほしかったんですけど、前衛でいることも忘れてほしいところもマクミラン君で、、!語彙力なくてすみません、本当有難うございました! (2020年10月1日 0時) (レス) id: 4b5b8920da (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 隻狼姫さん» ありがとうございます!! (2020年9月13日 16時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
隻狼姫(プロフ) - オクタたちとトリップものすごく好きです…(このシリーズが出たら絶対に読む←) (2020年9月12日 23時) (レス) id: efc986c11a (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 三宏さん» ありがとうございます!リクエスト承りました。しばらくお待ちください!R18は書いていた時期もありますが、今のところ書く予定はありません。 (2020年9月12日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
三宏(プロフ) - いつも楽しませてもらってます!マクミランくんが自傷癖な事を隠してて、それを知った3人が最も過保護になって甘々になる話が見たいです!後質問なんですが、R18とかって書かれたりしないのですか? (2020年9月11日 22時) (レス) id: b9698f5579 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:怜 | 作成日時:2020年8月5日 0時