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*** ページ48

固く瞑っていた目を開ける。ごぼぼ、と口から泡が漏れ出た。息ができない、苦しい。握っていた手はなんだか水掻きがついていて……?


「このタイミングで人魚に戻ってしまうなんて……」

「そんなこと言ってる場合じゃねーよ!Aが溺れる!」

「早く浮上しますよ!」


フロイドに抱きしめられて急上昇する。水面から顔を出して大きく息を吸い込んだ。
ちょっと海水飲んだ……。しょっぱい……。

息を整えていると、辺りを探索していたジェイドが戻ってくる。首を傾げながらも、少し嬉しそうにしていた。


「どうやら、ここは珊瑚の海のようです。戻ってきましたね」

「マジ?」

「ええ。ほら、あそこは僕たちがよく遊び場にしていた洞窟です」


俺を抱きかかえたまま、フロイドが泳ぎ出す。スマホを取り出してみれば、電波が通っていた。……本当に帰ってこれたんだな。
途端通知がうるさくて、今まで受信していたメッセージが一気に出てくる。最新のメッセージを確認すれば、学園長から安否を心配するものだった。

珊瑚の海にいる、と返せば、すぐにメッセージが来る。迎えにいきますって。


「学園長が迎えに来てくれるって」

「おや。もう少しゆっくりしていきたかったのですが」

「いーじゃん。それよりAが風邪ひかねーか心配」

「Aは帰ってすぐお風呂ですね。僕たちはその間報告をしています」


洞窟の縁に腰掛ける。海の中で漂う3人。魔法薬も持ってくるように言えば良かったかな。

濡れた前髪を掻き上げてくしゃみをする。心配そうに俺を見てくる3人がおかしくて笑った。



***



「ええ、ええ。無事でなによりですよ」

「めちゃくちゃ大変だったし、あの雑魚どこ?絞める」

「おかげでAが風邪をひいてしまいましたよ。生かしておけない」

「ブースト剤も使っていたようですし、退学処分はしていただけますね?」

「過保護に磨きがかかってますね……。もう好きにしてください……」

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みやぺ - 読ませていただきました!お礼が遅くなり申し訳ありません!本当好きです文章力が、、有難うございます、、最後めちゃくちゃ覚えててほしかったんですけど、前衛でいることも忘れてほしいところもマクミラン君で、、!語彙力なくてすみません、本当有難うございました! (2020年10月1日 0時) (レス) id: 4b5b8920da (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 隻狼姫さん» ありがとうございます!! (2020年9月13日 16時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
隻狼姫(プロフ) - オクタたちとトリップものすごく好きです…(このシリーズが出たら絶対に読む←) (2020年9月12日 23時) (レス) id: efc986c11a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 三宏さん» ありがとうございます!リクエスト承りました。しばらくお待ちください!R18は書いていた時期もありますが、今のところ書く予定はありません。 (2020年9月12日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
三宏(プロフ) - いつも楽しませてもらってます!マクミランくんが自傷癖な事を隠してて、それを知った3人が最も過保護になって甘々になる話が見たいです!後質問なんですが、R18とかって書かれたりしないのですか? (2020年9月11日 22時) (レス) id: b9698f5579 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年8月5日 0時

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