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部屋に戻ると、フロイドがいろんなところにキスをしてくる。戯れのようなそれに、くすぐったいと胸を押せば、その手も絡めとられた。


「フロイド。独り占めは禁止だと言ったでしょう」

「知らねー。今はこうしたい気分♡」

「全く。次は僕ですよ」


いわゆる恋人繋ぎをしたまま、フロイドは俺の首に顔を埋める。かかる息がこそばゆくて肩を竦めた。
ついには全身動かせなくなったな。せめて片手が動けば……。

机の上に置かれているクッキーを睨んでいると、クスクスと笑う声が聞こえる。笑わなくてもいいのに。


「食べたいのなら、遠慮せず仰ってください。僕が手伝いますから」

「いや、でも……」

「はい、口を開けて」


言われたとおり口を開けば、クッキーを放り込まれる。もぐもぐと咀嚼していれば、シャッター音が鳴った。横目で見ると、ジェイドが満足そうにスマホを見ている。

写真なんか撮ってどうするんだ。そう言えば、ジェイドはスマホを収めた。


「両親に送ります。僕たちの番だと」

「あ、それいーね」

「僕も送っておきましょう」

「つ、がいってそんな」


恥ずかしくてつい否定的な言葉を言いそうになる。それを妨げるように口を抓まれた。


「Aはオレらの番。わかった?」

「んむ、んんぅ」

「これはわかってもらえるまで言い続けるしかありませんね」

「ちょうどいい機会です。ご自身の口から自信を持って言えるようになりましょうね」


まずいと思ったときにはもう遅い。既にスイッチが入ってしまった3人を止める術なんて、俺は知らない。潔く受け入れるしか……。

口を抓んでいた指が離れて、頬を滑る。ニッコリと笑っている3人を前に覚悟を決めた。

***→←番外編【甘やかされる日】



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みやぺ - 読ませていただきました!お礼が遅くなり申し訳ありません!本当好きです文章力が、、有難うございます、、最後めちゃくちゃ覚えててほしかったんですけど、前衛でいることも忘れてほしいところもマクミラン君で、、!語彙力なくてすみません、本当有難うございました! (2020年10月1日 0時) (レス) id: 4b5b8920da (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 隻狼姫さん» ありがとうございます!! (2020年9月13日 16時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
隻狼姫(プロフ) - オクタたちとトリップものすごく好きです…(このシリーズが出たら絶対に読む←) (2020年9月12日 23時) (レス) id: efc986c11a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 三宏さん» ありがとうございます!リクエスト承りました。しばらくお待ちください!R18は書いていた時期もありますが、今のところ書く予定はありません。 (2020年9月12日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
三宏(プロフ) - いつも楽しませてもらってます!マクミランくんが自傷癖な事を隠してて、それを知った3人が最も過保護になって甘々になる話が見たいです!後質問なんですが、R18とかって書かれたりしないのですか? (2020年9月11日 22時) (レス) id: b9698f5579 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年8月5日 0時

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