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電話を終えたラギー・ブッチはため息をつく。そして、俺たちを抱っこすると、歩き始めた。
いくら、幼児化しているとはいえ。四人全員を抱っこするその腕力には感心するな。この細腕にどうしてそんな力があるのか、不思議だ。
「どこへいくんですか?」
「レオナさんのところ。オレと一緒に怒られてもらうッスよ」
「おやおや。ぼくたちはまきこまれたがわなのですが」
「おれら、な〜んにもわるくねーのに」
大人しく腕に収まっている三人はぶーぶーと文句を言う。俺も文句くらい言ってやろうかと思って口を開くも、何もでてこない。いや、勝手に幼児にさせられたのは怒ってるんだけど。そもそも、ラギー・ブッチは実行犯で、計画したやつを怒らないと意味がない。
それに、この計画を企てたやつは予想がついてるし。レオナ・キングスカラーしかいないだろう。ラギー・ブッチを使ってこんなことをするなんて、余程死にたいと思われる。ご希望に応えてやらないとな。
「A・マクミラン、幼児なのにそんな極悪顔できるんスね」
「そんなかおはしていないだろ」
「いや、してたッスよ」
呆れたように俺を見下ろすラギー・ブッチ。お前の寮長のせいだ、と心の中で文句を言った。
伝わるわけがないけど、口に出すのも億劫だ。
アズールが俺の手を取って遊び始める。手を合わせて大きさを比べたり、指を絡ませたり。嫌じゃないから、そのままにした。
「つかさー、なんでこんなめんどうなことしてんの?」
「秘密ッス」
「ひがいしゃにはせいしんせいい、せつめいするべきだとおもいますが」
ぐ、と言葉に詰まるラギー・ブッチ。そんなふうになるなら、やらなければいいんだ。なんて、もう遅いけど。
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怜(プロフ) - リザさん» ありがとうございます!!気をつけますね! (2020年7月10日 15時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
リザ - 色々疲れて体調崩さないようにしてください(>_<) (2020年7月10日 12時) (レス) id: 5d727ab8ad (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - Rioさん» 良かったです!!私も書いててちょっと楽しくなってしまいました……リクエストありがとうございました!更新頑張ります! (2020年7月10日 11時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
Rio - ンンン!とてつもなく良かったです!!マジで!リクエストに応えてくれて本当にありがとうございます!もう男主、尊い。ゲームに出てきてくれないかな(笑)これからも頑張ってください! (2020年7月10日 7時) (レス) id: a03ea3f041 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - うまるんさん» こちらこそありがとうございました!気に入っていただけて良かったです!テスト勉強お疲れ様です。ご自愛くださいね。更新頑張ります! (2020年7月10日 0時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:怜 | 作成日時:2020年6月28日 0時