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side:ジェイド
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目の前が真っ白になった。
記憶を失ったAは僕たちのことを覚えてない。僕たちはおろか、自分のことまで忘れてしまっている。
激痛を訴える胸を押さえて、丁寧に説明をする。覚えていないのが好都合だなんて思えなかった。僕たちがAに嘘をつけるわけがないんです。
「〜〜〜というわけです。何か、質問はありますか?」
「いや」
そう言ったきり、黙り込んでしまうA。視線は一向に交わらず、身が引きちぎられる思いでした。
なんて、残酷なことをしてくれたのでしょう。神様という人がいるのなら、殺してしまいたい。
僕たちの想いを受け入れてくれたのに。ようやく伝えられるようになったのに。どうして……。
着替えるから、と言って部屋を追い出される。いつもなら、そう考えてしまって苛立ちをぶつけるように壁を殴った。へこんだ壁には目もくれず、歩き出す。
「ジェイド?どこへ行くんです?」
「図書室へ。記憶を取り戻す方法を探します」
「っオレも行く!」
「いえ。Aのそばにいてください。きっと、寂しいでしょうから」
フロイドなら、Aの気分を紛らわすことができるでしょう。僕は今、彼の前で平常心を保てそうにありませんから。Aに縋り付きたくなってしまう。どうして、と責めたててしまう。
泣きはらした目を見つめて、お願いします、と言えばフロイドは渋々頷いた。
お伽噺なら、Aは記憶を取り戻してハッピーエンド。ですが、これは現実。そう上手くいくわけがない。
胸をかきむしりたくなって、訳も分からず叫びたくなる衝動を抑える。
このままAが記憶を取り戻さなかったら?以前のような関係ではなくなってしまったら?もし、他の人間にAが取られてしまったら?
嫌な考えだけが思い浮かぶ。
ただ、名前を呼んでくれるだけで、それだけで良かったんです。だというのに、それすら奪われるのですか。
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怜(プロフ) - リザさん» ありがとうございます!!気をつけますね! (2020年7月10日 15時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
リザ - 色々疲れて体調崩さないようにしてください(>_<) (2020年7月10日 12時) (レス) id: 5d727ab8ad (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - Rioさん» 良かったです!!私も書いててちょっと楽しくなってしまいました……リクエストありがとうございました!更新頑張ります! (2020年7月10日 11時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
Rio - ンンン!とてつもなく良かったです!!マジで!リクエストに応えてくれて本当にありがとうございます!もう男主、尊い。ゲームに出てきてくれないかな(笑)これからも頑張ってください! (2020年7月10日 7時) (レス) id: a03ea3f041 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - うまるんさん» こちらこそありがとうございました!気に入っていただけて良かったです!テスト勉強お疲れ様です。ご自愛くださいね。更新頑張ります! (2020年7月10日 0時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:怜 | 作成日時:2020年6月28日 0時