揃った幼なじみとはじめまして ページ15
ある日、俺はアズールを探していた。というのも、バルガスに頼まれたからだ。
なんでも、アズールの飛行術は目も当てられないから、補修をするらしい。でも、用事があるとかで面倒が見れないからって、俺にアズールの監督を任せる、とのこと。
なんで俺が、って思うのは仕方ないだろ。まあ、タバコのことで目つけられてるからな。
渋々引き受けたんだけど。
周りを見渡しながら、廊下を歩いていると目的の人物を見つける。その隣には……フロイド？じゃないな。誰だ？
「アズール」
「ああ、Aさん。なにか？」
「バルガス先生から」
補修通達の紙を渡すと、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。読み進めていくアズールを横目に、さっきから感じる視線の主へ目をやった。
途端、笑うそいつ。それはもうにこやかに笑うものだから、寒気がして視線を逸らした。すると、そいつは口を開く。
「Aさん、ですよね。フロイドから話は聞いています。不思議な匂いがするとか」
本当に不思議な匂いがします、とニコニコ笑ったそいつ。不思議じゃなくて、変、もしくは臭いの間違いだろ。タバコの臭いなんだから。
遠回しな言い方にげんなりする。臭いなら臭いって言ってくれ。気を遣われる方が疲れる。
「僕はジェイド、フロイドの双子です」
「A・マクミラン」
「………いかにも面倒といった表情ですね。さすがの僕も傷つきます」
一ミリたりとも変わらない表情に、どこが傷ついてんだ、と言ってやりたくなる。が、グッと堪えて、アズールに目をやった。
落ち込んでいるその様子に、少し気が紛れる。なんで僕が、と呟いてるところ悪いが、補修だから諦めてもらおうか。
放課後の約束を取り付けようとすると、背後からすごい勢いで抱きつかれる。
「ぐ、」
「シャチちゃーん！」
息が詰まって、蹌踉けた。それをジェイドに支えられる。
壁に迫られるのはこんな感じなのか、と現実逃避をしていると、フロイドが後ろから覗き込んでくる。
「シャチちゃん、なにしてんのぉ？オレだけ仲間外れ？」
「違う。アズールに補修を伝えに来ただけだ」
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白鳥 - ヤヴァイ夢主がハイキューの国見にしか見えないwwwwあっえーとこのシリーズとっっっっても面白くて毎回楽しく読んでます！これからも更新頑張ってください! (2022年4月2日 20時) (
レス) @page1 id: 788cb9ebbb (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - (名前)太中大好き人間さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年7月4日 12時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)太中大好き人間(プロフ) - タバコで魔力という柔軟な想像力が凄いです！これからも頑張ってください！ (2020年7月4日 7時) (レス) id: 5bc9e3e078 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - きせるさん» ありがとうございます、嬉しいです！続編でもどうぞご贔屓ください！ (2020年6月4日 15時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
きせる - とても面白いし、夢主の性格とか凄く好きです！続編も楽しみにしてます(*^▽^*) (2020年6月4日 13時) (レス) id: 36960cc352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年6月2日 0時
