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仕事の疲れも溜まっていたせいか、俺はいつの間にか有岡くんのベッドに突っ伏して寝てしまっていた。
ふと目を覚ますと、もう既に2人が病室を出てから数時間が経っていて、外は薄暗くなっていた。
高「ん〜っ。」
そして起き上がって伸びをしていると、
高「え…………?」
有岡くんの手が少し動いたような気がしたんだ。
高「有岡くん!?有岡くん分かる!?」
大「んっ………。」
俺が声をかけるとそっと開いた瞼。
その眼はゆっくりと俺を捉えて。
大「たかき…せんぱい………?」
高「ありおか…くんっ……よかった………。」
俺はすぐさまナースコールを押して、山田くんに電話をかけた。
案の定山田くんの声は上ずっていて、今すぐこちらに来る様子。
大「おれ………。」
高「有岡くんね、車に轢かれて1ヶ月ぐらい意識が無かったんだ。」
大「そ、なんですか……。山田は大丈夫だったんですか?」
高「うん。有岡くんに守ってもらって軽い打撲で済んだんだ。今は元気だよ。」
大「そっか…。よかった………。」
こうやって笑う有岡くんを見るのは久しぶりで、俺はほっとした。
その後お医者さんや看護師さんが病室に来て、色々検査をしてくれた。
特に異常は見られないらしく、上手く行けば今月中には退院できるとのこと。
高「良かったよ、有岡くんが無事で。」
大「ほんとすみません…迷惑かけちゃって……。」
高「いいんだよ。」
ガラッ
山「大ちゃん!?!?!?」
高「可愛い彼女のお出ましですよ、有岡くん。」
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作者名:ゆゆ | 作成日時:2020年5月4日 20時