66 ページ16
「、、、戦争で？」
「あぁ。敵の罠にね。でもそれは言い訳にしかならない。俺が弱かったんだよ。」
「、、、。」
「、、、A、仲間を殺した俺が怖い？」
そう言われてカカシをみた。やはり悲しい顔をしていた。
それに自分の返答を気にしているのか怯えているようにも見えた。
「俺の過去なんて、いいもんじゃない。なんならAの記憶を塗り替える事もできる。」
「、、、それはカカシさんの友達から貰った力ですか？」
「あぁ。左目のこの赤い目が友のものだ。」
そう言って額当てを上へずらし、Aの腕を引きもう片方は頭の後ろに回し目を合わせるように顔を近づけて、カカシはAの記憶を操作しようとした。
「っ！ま、待って下さい！！」
「A？」
「消したく、ないです！だ、大事にしたいです。」
そう言ってカカシの掴んでいる手の上に自分の手を重ね、しっかりカカシの目である右目を見ながら伝えた。
「俺の過去をAが大事にするの？」
「はい。貴方は沢山のものをなくして、それが自分のせいと思い悩んでいる。でも、前にも言いましたが私はここに来て貴方といて沢山の言葉を貰いました。貴方が私に居場所をくれました。私は、貴方に救われていますよ。」
忍びの世界は奪うことの方が多い。自分がそうであったから。しかし彼女は数少ない救われたという事をゆっくり言葉にして伝えてくれた。カカシは少し気持ちが軽くなる感覚が生まれた。
「ありがとうA。君に出会えて良かった。」
「っ！」
楼にも言われた。前の世界では言われた事のない言葉で、この世界にきて一緒にいたカカシからの言葉はとても嬉しくて涙が出てきそうになった。Aは慌てて下を向いた。
「あれ、A？」
「わ、私も貴方に出会えて良かったです。」
Aは涙をこらえカカシに同じように伝えた。
Aは本当に表情に出るようになった。涙なんて中々見ない。しかも嬉しい時のものだ。それを見てカカシは堪らずAを引き寄せようとしたが場所を考えやめた。
「家に帰ろか。」
「また家で聞かせて下さい。カカシさんの事。」
「うん、良いことばかりではないけど。Aの事も聞かせて。」
自分もいい事ばかりではないけれど、はいと返事をして家に帰るため、2人で歩いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 105人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイ(プロフ) - アボガドさん» ボードに書いていいですか？？ (2020年11月24日 17時) (
レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
アボガド(プロフ) - アイさん» おもしろそーですね、ナルトの妹、ifとかシンプルでいいんじゃないですか？笑 (2020年11月24日 17時) (レス) id: 02506a5b2f (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 作品のタイトルで、もしもナルトに妹がいたらどんなタイトルがよろしいですか？ (2020年11月24日 16時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 雪華さん» とても嬉しいのですが、自分に掛け持ちできる能力はないので、すみません。。。誘っていただきありがとうございます！ (2019年4月27日 15時) (レス) id: 02506a5b2f (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - あの、良かったら私と一緒にnaruto恋愛長編合作しませんか?逆ハーとデイダラ落ちで。 (2019年4月27日 11時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アボガド | 作成日時：2019年4月18日 12時
