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そしてAが皿洗いを勝ち取りカカシはソファに座りながら話かけた。
「家事とか慣れてるの?」
「あ、はい、毎日していましたから。」
「親は?仕事?」

そこでAの動きが悪くなったのをカカシは見逃さなかった。しかし、一応監視役。A自身の事をもっと知らなくてはいけなかった。
Aもそれは分かっていた。

「親は、、、いません。親戚に引き取って貰っていました。」
「、、、そっか。悪い事を聞いたね。」
「昔の話です。」

Aはなんとか微笑みながら話をした。Aも自分は疑われているのだから聞かれるとは思ったし話さないといけないとは思っていた。

「ま、俺も恵まれた方じゃない。この忍びの世界じゃ珍しい事でもないが、、、」
「?」
皿洗いを終えた自分に近寄ってきたカカシにどうしたのだろうと見上げた。

「お前はまだこの世界に来たばかりだし疑わずにはいられなくて、嫌な事を聞くかもしれない。でも辛かったら甘えてくれて構わないし、頼ってくれていいんだよ。」

もう家族みたいなもんなんだから。そう言いながらカカシはAの頭を撫でていた。Aは、こんな感覚は久しぶりでどうすればいいのか分からず俯いたが、涙が出そうになったのを堪えカカシをみてお礼を言った。

「よし、じゃあ買い物に行こうか。」
「はい。」
それから出かける準備をして家を出た。

...

「Aの布団セット買わないとなぁ。」
「?私は昨日使わせてもらったもので大丈夫ですよ?」
「いやぁ、俺がねぇ、、、」

やはり同僚さんが使っていたというのは嫌なのだろう。
しかし、お金の無駄なのでは、荷物にもなるとAは下がらない。
結局シーツを買うことでカカシは折れてくれた。

「Aー、これは?」
「カカシさん。お皿とコップはあったじゃないですか。」
「んー。でもあれお客用だしねー」
「勿体無いのでお客さん用ので大丈夫です。」

そんなやりとりを繰り返し、最小限に抑えられて満足しているAとほとんどダメ出しされて少し気を落としたカカシがいた。

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設定タグ:naruto , はたけカカシ   
作品ジャンル:アニメ
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アボガド(プロフ) - マナさん» なんでしょう?何か間違えてましたかね? (2021年7月18日 21時) (レス) id: 02506a5b2f (このIDを非表示/違反報告)
マナ - アボガドさん» こんばんは…聞いてもいいですか? (2021年7月17日 18時) (レス) id: 961826b387 (このIDを非表示/違反報告)
アボガド(プロフ) - アイさん» ありがとうございます! (2020年12月5日 18時) (レス) id: 02506a5b2f (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - アボガドさん» この作品の続きが気になります……更新頑張ってください!m(_ _)m (2020年12月5日 7時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
アボガド(プロフ) - アイさん» よく分かってませんけどどうぞ笑 (2020年11月24日 17時) (レス) id: 02506a5b2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アボガド | 作成日時:2019年3月17日 22時

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