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｢何て念じたんだ？｣
｢フレッドと一緒に仮眠したい、って｣
｢あぁ！人物まで特定しないとダメなのかもな｣
｢さっき何て念じたの？｣
｢あったかい部屋｣
｢最初の時は？｣
｢Aと･･･｣
言いかけて、思わずフレッドは自分の口を手で隠した。
Aと落ち着いて話し合えて、泣いても他人に見られない部屋とあの日に念じていたのは格好悪いので黙っておきたい。
ずいぶん具体的に念じたものだと思う。
その集中力がいるのだと考えれば、最初の暖かい部屋は何ともお粗末な内容である。
｢1時間ちょっとは寝れるわ｣
胸元に下げた逆転時計で時間を確認したAがベッドに寝転がって見上げてきたので、フレッドはつい首をかしげてしまう。
｢お昼寝、するんでしょ？｣
｢俺も？｣
｢そうよ、フレッドと仮眠したいって念じたんだから｣
｢このベッドで!?｣
｢他にないでしょ？｣
あたふたするフレッドにAが眉をしかめるのと同時に、フレッドの体が見えない力に押されてベッドに倒れ込んだ。
部屋の主人がAだから、きっと部屋の力なんだろう。
その証拠にAは笑いを堪えるように肩を揺らしている。
｢ウジウジしないで早く来なさいよ、って心の中で舌打ちしたの｣
｢あぁ、もう分かったよ！抱き枕でも何でも好きにすればいい｣
やけくそ気味にフレッドが両腕を広げると、嬉しそうに小さく笑いながらAは頭を胸元に乗せてきた。
｢･･･寝にくくないか、それ。腕枕でもいいんだぞ？｣
｢いいの、心臓の音が子守唄になるから｣
｢俺すっごい手持ちぶさたなんだけど｣
｢ギュッてしといて｣
Aがそう言うとフレッドが動かすよりも早く、勝手に動いてAの肩と腰の辺りに腕が回る。
同時にまたAが小さく笑った。
｢いいわね、この部屋｣
｢プリンセス、他にご要望は？｣
｢結構よ｣
開き直ったフレッドの調子に合わせて、Aもツンとした態度で答えるとすぐに2人の笑い声が重なる。
その後に口を開いたのはAだった。
｢宿題の量はどうしようも出来ないけど、ストレス解消はフレッドがしてくれてる｣
｢俺？｣
身に覚えのないことに思わず抜けた声になると、腕の中でAがしっかりと頷くのが分かった。
｢キスしたりハグしたり、私のこのおかしくなりそうなスケジュールの精神安定剤みたいなものね。ハーマイオニーにもそんな人が出来ればいいのに。あのね、ハーマイオニーってば･･･｣
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しらたまコ(プロフ) - さらさん» 面白いと褒めてもらえて嬉しいです!!数ある中から出会えてもらえて感謝です！応援のお言葉を糧に更新頑張ります!! (2022年1月24日 16時) (
レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - 時計さん» 伝わります、ありがとうございます！死の秘宝まで続ける予定ですよ！フレジョ推しのはじめてだなんて嬉しすぎます、、。ヤバいです、本当にありがとうございます！ (2022年1月24日 16時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
さら - おもしろすぎます！久しぶりにこんなに楽しい小説を見つけました。応援しています！そして楽しみにしています！！！ (2022年1月18日 20時) (レス) @page19 id: 339793d87a (このIDを非表示/違反報告)
時計 - ヤバイっす、、エグいっす、、、（語彙力）この小説って死の秘宝まで書くんですよね？めちゃ大変ですね、、。作者様のペースで頑張ってください、、！追伸この小説見始めてフレジョ推しになってしまいました。 (2022年1月14日 22時) (レス) @page17 id: 61f9818175 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - ホワイトチョコレートさん» コメントありがとうございます！だいたい週1ペースで更新してますので、これからもよろしくお願いいたします^^* (2022年1月10日 23時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2021年12月11日 23時
