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｢ジョージとアンジェリーナが話を聞きに来た後、セドリックにちゃんと謝ってからあなたと話をしようとしたの。そしたら最後に一緒にホグズミードに行こう、って言われて･･･｣
｢そこまで詳しく聞いてないぞ｣
｢みたいね｣
フレッドが天井を仰いでここに居ないジョージに悪態をつくのを上目で見ながら、Aは息を吐いた。
｢ジョージは心配ないって言ってくれたけど、てっきりもう愛想を尽かされたと思ったの･･･私を待ってたあなたが怖い顔だったから｣
｢顔作ってなきゃすぐ泣くとこだったんだ｣
｢泣いたわね｣
すっかり涙の乾いた目元を押さえたフレッドを見て、Aは緩みきった表情で微笑む。
｢お前が思ってる以上に好きだよ。今回はやりすぎた、反省してる｣
｢もういいの、次にしたら許せるかは分からないけど｣
｢あの地図はあげたよ｣
フレッドの言葉に、Aはくっつけていた上半身を勢いよく起こした。
フレッドは得意そうな顔でAを見ると、首をかしげる。
｢前に言ってたろ？ハリーに忍びの地図があれば、って｣
Aは顔全体で驚いた後にフレッドの首にそのまま飛びついて、喜びにまかせて力いっぱい抱きしめた。
｢ハリーにあげたの!?｣
｢そう、待て、苦しい｣
｢あんなに素晴らしい物をハリーにあげたのね！あぁ、フレッド！あなたを誇りに思うわ!!｣
無理やり首から腕を引き剥がされてもAの喜びはおさまらないが、フレッドもその反応に満足そうにしている。
Aの言った言葉にニヤリと笑いながら問いかけた。
｢アレのせいでケンカになったのに素晴らしいって言うのか？｣
｢誰かさんが使い方を間違えたせいでケンカになったのよ｣
終わりそうにないやり取りを切り上げて必要の部屋から出ると、ちょうど夕陽が湖に沈んで行くところだった。
Aがテラスに出れば、フレッドは風避けのようにして背中にくっつく。
｢俺達、去年の今頃もこうやってすれ違ったな｣
｢去年のはフレッドが一方的にやらかしただけだわ｣
｢オッケー、今のは独り言だ｣
誤魔化したフレッドにAは笑いを噛み殺しながら、穏やかな湖面に映る夕焼けの輝きに目を細めて顔を上にあげた。
少しバツの悪そうな表情のままの、フレッドの髪の毛が夕焼けのせいでいつもより赤く見える。
｢大好きよ｣
自然と口から出た言葉の後で、フレッドの髪に反射して降ってくる赤と金の混じった輝きにAは瞳を閉じた。
20220104
Taylor Swift
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しらたまコ(プロフ) - さらさん» 面白いと褒めてもらえて嬉しいです!!数ある中から出会えてもらえて感謝です！応援のお言葉を糧に更新頑張ります!! (2022年1月24日 16時) (
レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - 時計さん» 伝わります、ありがとうございます！死の秘宝まで続ける予定ですよ！フレジョ推しのはじめてだなんて嬉しすぎます、、。ヤバいです、本当にありがとうございます！ (2022年1月24日 16時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
さら - おもしろすぎます！久しぶりにこんなに楽しい小説を見つけました。応援しています！そして楽しみにしています！！！ (2022年1月18日 20時) (レス) @page19 id: 339793d87a (このIDを非表示/違反報告)
時計 - ヤバイっす、、エグいっす、、、（語彙力）この小説って死の秘宝まで書くんですよね？めちゃ大変ですね、、。作者様のペースで頑張ってください、、！追伸この小説見始めてフレジョ推しになってしまいました。 (2022年1月14日 22時) (レス) @page17 id: 61f9818175 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - ホワイトチョコレートさん» コメントありがとうございます！だいたい週1ペースで更新してますので、これからもよろしくお願いいたします^^* (2022年1月10日 23時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2021年12月11日 23時
