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竜胆がいなくなって蘭と二人きりになった家の中は静寂に包まれる。
ぴりりと刺すような空気の中、蘭は居心地が悪そうに口を開いた。
「無理やり押さえつけて怖かったろ？ごめんな」
そう小さく呟くけれど、その視線が私と噛み合うことはない。
それが何故だかとても寂しくて、私は唇を噛み締めた。
蘭、と名前を呼んでも彼は俯いたままの顔を上げようとしない。
どうにかして私の方を向いてもらいたくて、らしくないけれど立ち尽くしたままの蘭の胸元に抱き着いた。
「っ蘭！」
「は？A？何してんの、お前」
「怖かった、けど嫌じゃなかったよ」
「……ハ？」
胸元に飛び込んだ私の腰をとっさに支えた蘭とやっと視線が交わる。蘭の瞳はゆらゆらと波打つように泳いでいて、明らかに動揺しているのが見て取れた。
こんなことを言うのは恥ずかしいんだけど、実はあの時私は不思議と蘭にキスをされているのに拒絶することができなかった。
それどころか全く嫌じゃなくて。むしろ浅ましくも欲しがっている自分に驚いたものだった。
嫌じゃなかったと言う私に相変わらず目を丸くしたままの蘭の顔に触れ、左耳に嵌っているピアスを撫でる。
そのまま頬を伝って顎を引き寄せてえい、と思い切って蘭の唇を奪った。
「お、まえ」
「蘭、すき」
「……は、マジか、ダッセェ。お前に全部言わせてカリスマが格好つかねえの」
くしゃりと顔を歪めた蘭は私の顔にもそっと触れて、そのままお返しとでも言うように再度口付けた。
「なァ、お前のこと愛してる。オレのところに堕ちて来て？」
「ふふ、喜んで」
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あゆ - 多分蘭たちが逮捕されたのは、２２日の日付回るあたりではないでしょうか？抗争が始まったのが２２時当たりだった気がします＞＜ (11月25日 9時) (
レス) @page9 id: a474107c6d (このIDを非表示/違反報告)
もちごめ(プロフ) - YUMiさん» はじめまして！ここまでお読みいただきありがとうございました(˶′◡′˶)一途なんですが、幼馴染など身近にいた女の子に恋心を抱いた時には積極的になりきれずに少し拗らせてしまうのが蘭なのかなと思ってます笑 これからも応援していただけると嬉しいです！ (2022年9月17日 10時) (レス) id: 04b4ba77ca (このIDを非表示/違反報告)
YUMi(プロフ) - はじめまして!!完結おめでとうございます!!こんな蘭ちゃん素敵すぎると読ませていただきましたʕ·ᴥ·ʔ一途だけど少し拗らせ気味なところがキュンでした。素敵な作品ありがとうございます♪ (2022年9月17日 9時) (レス) @page27 id: 85b1561d95 (このIDを非表示/違反報告)
もちごめ(プロフ) - 臨海さん» はじめまして！一途な蘭の魅力が少しでも伝わっていたら嬉しいです(*´꒳`*)読んでいただきありがとうございました！おまけとして裏話も更新予定なのでよろしくお願いします✨ (2022年9月16日 20時) (レス) id: 2c19e184ee (このIDを非表示/違反報告)
臨海(プロフ) - はじめまして!一途な蘭…とっても素敵でした!素敵なお話ありがとうございます! (2022年9月16日 20時) (レス) @page27 id: e57a2b43e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちごめ | 作成日時：2022年9月5日 20時
