お尋ね者４-マルコ隊長は困ってる【ONE PIECE】

朝チュン事件の全貌 ページ25

。


飲み勝負で勝った私は、マルコの醜態を晒す為
わざと姫抱きし宴の場を後にした。


我ながら良い性格してんな私(ニッコリ)


だが、流石にガタイの良い男を運ぶのは骨が折れる。腕が痛い、このままじゃ物理的に骨が折れそうだ。




貴方「マルコ…肩貸すから自分で歩いてくれないか？」

マルコ「あ、あァ…すまねェ…」




私の腕から降りたマルコは、そのまま私の肩に腕を回しもたれかかる

そういえば、マルコがこんなに酔っ払っている所、初めて見たな…

マルコは皆で宴をしている時も、外への警戒を怠らなかったし、部屋でひとり仕事を片付けている姿も見た事があった。

宴が終わって皆が甲板でつぶれた後、
後片付けを終えたサッチ兄さんやイゾウ兄さんとゆっくり酒を飲み交わすのが恒例だった。

白ひげ海賊団の隊長同士であるからか分からないが、あの3人には他人が踏み込めない独特な空気があるような気がする。

その時間を、私のワガママの所為でマルコをつぶして横取りしてしまったことへの罪悪感を感じつつも、
寝かせる為に彼の自室へ向かった。




貴方「部屋ついたよ……マルコ？」




聞こえてないらしくフラフラしていて今でも倒れそうだ。

マルコはいつも上半身は裸で寝ていたのを知っていた私は、彼をベッドに座らせ、
上に着ていたシャツを脱がそうとした。



……だが、それがいけなかった。



私が脱がしたその瞬間、スイッチが入ったかのように私に覆い被さってきた




貴方「マ、マルコ！？」




そのまま、ベッドに押し付けられ、抵抗しようと鍛えられた厚い胸板を押してもびくともしない。

懐にある針(武器)を出そうにも、マルコに腕を片手で拘束されてしまった。キングも今は側にいない。
マルコじゃなければ、急所を蹴り上げ顔面をぶん殴っていた所だ。




マルコ「………A」

貴方「はい。」

マルコ「……綺麗に…なったねィ」

貴方「……………へ？」




そう言うマルコはいつもの優しい瞳ではなく、
どこか余裕が無さそうな熱い眼差しだった




貴方「……え、あの……え？」




突然のことで私の頭は真っ白になった
心拍数が上がっていく




マルコ「……A」




酒で熱くなった彼の手が私の頬に添えられ
徐々に近づくマルコの顔




そして＿＿











マルコ「ウ"エェェェ……」

貴方「………」




私の肩口に、酒だったモノが浴びせられた











……追加の制裁が必要だな

これが朝チュン事件の全貌だ

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