検索窓
今日:8 hit、昨日:17 hit、合計:287,181 hit

【過去編】歓迎されない会1 ページ17





「お前らァ、宴だァァァッ!!!」


「「「うおおおおおおお!!」」」






野太い雄叫びと共に
Aの家族入りを祝した宴が始まったが

当時のAの存在は、あまり歓迎されてはいなかった。





8歳の非力な子供、さらに無表情で愛想の無いAは、

四皇白ひげの船に乗る腕が立つクルーにとって、異質な存在だったのだ。




おまけに島での事もあってか
一部のクルーからは敵視すらしている者もいた。








彼らの視線と殺気が少女をとらえる。








Aはそんな視線を避けるかのように、甲板の隅に座っていた。




「主役さんがそんな隅にいていいのかい?」



そんなAに声をかけてきたのは、
16番隊隊長イゾウ。



貴方「…こんだけアツい視線が集まれば隅にも行きたくなる。」


イゾウ「ッフ…それもそうだな。」




生まれから島を出た事のなかったAは、大勢の人間に囲まれる経験が無く、

Aにとって島の外の人間は、文明も含めて何もかもが異次元。


ましてやAから歩み寄る事など無理な話なのだ。





貴方「…お前の思惑はなんだ。」

イゾウ「……思惑?」



貴方「初対面で私に優しく接してくれていたが、その中に警戒心が見えてた。
そういう人間は何か疑ってたり、聞き出したい情報がある。」

(…あくまでも心理学書曰く…だが)



貴方「それに…自ら歩み寄ってくる人間ほど危険な人間はいない。」

イゾウ「お前…」


マルコ「おい、これから命を預け合う仲間に対して、あんまりじゃねえかィ?」


イゾウ「まぁそう言うなマルコ。コイツも慣れない環境で困惑してんだろう。」


貴方「私の命を預けられるのは、オヤジだけだ。お前たちの事はまだ信用してはいない。」




((“まだ”ねぇ…))




マルコ「…面倒臭えガキだよィ。」

イゾウ「まぁそう言うな、可愛いじゃねェか。」









貴方「マルコ隊長がオヤジの右腕なのか。」

マルコ「…だったら何でィ。」




貴方「…私は誰よりもオヤジの一番近くにいたい。」

マルコ「……」









貴方「だから私は、マルコ隊長がいるその場所を今日から全力で取りにいく。」








Aの発言に、

周りの空気が一瞬で凍りついた

【過去編】歓迎されない会2→←【過去編】外の世界へ2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (159 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
405人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

仮面タロウ(プロフ) - カメ系腐女子さん» ありがとうございます!こちらも早く更新復活できるよう準備しております(^○^) (2019年6月7日 6時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
カメ系腐女子 - お尋ね者シリーズ大好きです!!前作、前々作等読ませてもらってます!!更新楽しみに待ってます! (2019年6月5日 8時) (レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - ベリーグッドマンさん» そう言って頂けて感激です!続編作れるよう頑張りますね!! (2019年6月3日 10時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
ベリーグッドマン - とっても面白くってここまで一気読みしてしまいました!ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙私の楽しみがー(泣)残しておけばよかったwお身体に気を付けてくださいね!続編いつまでもお待ちしてます! (2019年6月2日 22時) (レス) id: d78596acdf (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 桃太郎さん» ☆の評価ありがとうございます!頑張ります(^o^) (2019年4月28日 17時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:仮面タロウ | 作成日時:2019年4月7日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。