ピエロの正体を誰も知らない７【トラファルガー・ロー】

【過去編】面影 ページ8

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ドォォォォォォンッ！！！

さっきまで居た部屋が爆発した。




ロシ「ッなに！！？」




＿＿私の死体の影武者は用意されてある。




ロシ「あの言葉は、俺たちを遠ざける為の嘘だったのか…！！」




確かに影武者ごときでファミリーの幹部を騙す事は難しい…クソッ！！もっと早く気付いていたら救えたかもしれなかった命を…俺は…！！




貴方「…殺してる…殺してやる…ドンキホーテファミリーを…全員……皆殺しだァ…！」

ロシ「………！！！」




目に涙を溜めながら、感情を押し殺した震える声で、殺気を散らすA

もしかして、Aは最初からその事に気付いていて…だからあの時…




貴方「……ロシナンテ様…前から2人…右から1人…ファミリーの人間が来ます…。」

ロシ「まさかお前…この年齢で見聞色の覇気を…！？」




…だが、それだったら今までファミリーを出し抜いて来たのにも納得が行く

Aはファミリーからの執拗な追撃や暗殺により、幼少期から母親と共に狙われ続けてた末に、見聞色の覇気を無意識の内に修得していたのだ。

その事実に俺は、昔、拷問の末に覇王色の覇気を会得した兄ドフラミンゴと
その娘、Aの姿が重なって見えていた。




ロシ「Aいいか、お前は俺のコートの背の中に隠れていろ！」

貴方「ッ待ってください！！私をファミリーへ連れて行って下さい…！！」

ロシ「お前に復讐は似合わない！！いいから俺の言う通りにしておけ！＿＿“凪”(カーム)」

貴方「＿＿！？＿＿＿！！！」






あの頃、俺がもっと強ければ

逃げ出さず隣で兄を支えていれば




兄はきっと

あそこまで追い詰められなかった




この子も昔の兄と同じだ。




恨みなんぞ無縁の所で、母親と生きる筈だった人生を、ドフラミンゴによって無条件に絶たれた。




この子は、俺の兄、ドフラミンゴにように
世界を恨む生き方は絶対にさせねェ…









俺は、この子からは絶対に逃げない。

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