お尋ね者２-七武海との密約【ONE PIECE】

ワニさんとナイショ話３ ページ29

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七武海召集時の宿泊先にて
Aはクロコダイルと夕食を楽しんでいた



クロ「しかし…いつも思うがAは、食べる所作が綺麗だな。」

貴方「…そうか？」

クロ「あぁ、そのデザートを口に運ぶ動作ひとつにも、身についた自然な美しさがある。…親の教育が良かったのか。」


貴方「クスッ…クロコダイルは褒め上手だな。
……でも、そうだな。母は作法などには特に厳しかったが、同時に優しい人でもあったな。

私にとってかけがえのない人だ。」



クロ「お前が自分の話をするなんて珍しい。無償の愛を与えてくれる存在は、これからの人生においてそうはいない。
…良い親を持ったな。」


貴方「…うん。」



Aは寂しげな視線を下に落とす



クロ「……今日は気味が悪いぐらい素直だな。」

貴方「…なぁ、クロコダイル。あなたにとっての愛とは何だ。」


クロ「クハハハッ‼、とんだマセた小娘だなァ？この俺に“愛”を問うのか。

10年早ェ…と言いたいところだが、良いだろう、答えてやる。」



クロ「奪われて裏切られても、求めて与えたくなる…その全てが愛だと、俺は思う。」


貴方「…奪われて…裏切られても…か。ッフフ、クロコダイル…私はあなたを選んで正解だったようだ。」



Aは持っていたフォークを置き
おもむろに立ち上がった。


部屋にある棚から1枚のレコードを取り出し
ターンテーブルにのせ、針を落とす。

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