【文スト】何故かポートマフィアで働く私(黒の時代) (ページ6)

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第五話ページ6

「嗚呼、如何してこうなったンだ…」

私は悲痛な声を上げ、頭を抱えた。
傷を負った腹部が、手当をして貰ったのにまだ痛んだ。
隣に居た、包帯を沢山巻いた青年_私の仮の上司となる太宰治さんが、面白がる様に嗤った。

「Aちゃん美人さんだから、私と心,中しないかい？」

イヤーーーーーーーー(ドン引)
唯でさえ疲れて居る私に、トドメの一撃とも云える一声。
太宰さんの性格がこんなだから、先が思いやられる。

何故こうなってしまったか、其れは数十分前に遡る。

私は後頭部の激痛で、目が覚めた。
其処は医務室の様な場所で、蹴りを食らった脇腹を包帯で巻かれて居た。
手首に鈍い痛みを感じ、見ると縛られて居た。

「んん？？？此処は何処？私は私」

「其処は私は誰だろぅが！」

私の居たベット横から突っ込みが聞こえ、其方を見る。
身体を屈め爆笑して居る奴と、突っ込みの方が居た。あっ蹴って来た奴だ。

ボソッ「奇抜なセンス…」←

「聞こえてるからなッ！？」

又もや帽子を被った方が突っ込みを入れ、包帯さんが苦しそうに爆笑する。
此の人弄るの愉しい。

「私の名は太宰、太宰治だよ」

「チッ俺は中原中也だ」

『紫苑Aです』

軽い自己紹介を終えると、太宰さんは微笑んで立ち上がった。
黒く大きい外套が揺れる。

「良し！目も覚めた事だし、首領の処に行こうか」

「へ？て云うか手首の拘束外してください」

余りにも驚き変な声が出る。どさくさに紛れ願望を云うが、無視されてしまった。
あっそうだった。勧誘されて拒否って、拉致された処だった～。←
うわぁ、如何しよう。
其の儘私は首領とやらの部屋に、強制連行された。