ガーベラの花を II【刀剣乱舞】 (ページ6)

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50話初めての言葉ページ6

宗三 side

それからというもの、

燭台「美桜、"光忠"って呼んでくれたら、

この果物あげるよ。美味しいよー」

鶴丸「俺の名前、分かるかー？

＂鶴丸"だぞー！」

今剣「美桜ー、ぼくじゃなくて、

"今剣"と遊びましょう！」

乱「＂乱"、美桜、みーだーれって言ってみて？」

薬研「薬研薬研薬研薬研」

三日月「ほれ、美桜。

三日月と言ってたくれたら抱っこしてやるぞ」

小狐「いやいやそんなことより、

"小狐丸"と呼んでくだされば、

この髪を触らせてもいいのだぞ」

加州「美桜ー、今日も可愛いね！

だから"清光"、美桜のこと大好き！」

大和「違うよ、これはブスって言うんだよ

ブースってね！で、僕が"安定＂だよ」

皆の争いは日に日に激しさを増していった

皆が執拗に自分の名前を強調しだしたのだ

この争いに不参加組である

江雪、一期、歌仙、石切丸、鯰尾、長谷部、宗三、小夜

でも恐れをなすほどだ

鯰尾曰く、

鯰尾「呪われてると言うか祟られると言うか、

まぁ、兎に角気持ちが悪いですね！」

らしい。

まだ一歳になったばかりの子にとっては

それ以上に怖いのだろう

最近、よく美桜はこの7振りの元へ

逃げて来るようになったのだ

今も僕の膝に乗り、胸に抱きついている

はぁ、貴女も大変です

しかし、僕にはあそこまで熱狂的というか

執念深い輩を止めることは不可能でしょう

いち早く、終わることを願いましょう