ガーベラの花を II【刀剣乱舞】 (ページ20)

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番外編江雪とお花さんページ20

お知らせを消し番外編を載せることに
この時の美桜は2歳になる前

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江雪side

最近こんのすけによって変えられた景趣により

冬から春になり、庭に咲く花も変わりました

その様を縁側でお茶をいただきながら眺めていると

『こうしぇつしゃん、ここでなにしちぇるの？』

トテトテと音がつきそうな歩き方をしながら美桜が来ました

私自身美桜とそこまで関わる機会がなく、

また私自身関わる機会を持とうとせず、

私だけで美桜と話したことがありませんので

情けないことにかける言葉が分かりません

なんと返そうか考えていると

答えぬ私に気分を害することなく

美桜は私の横に腰をかけ先ほどの私と同じように

景色を眺めているようです

『ねぇねぇ、あのおはなはなぁーに？』

と指さすのは短刀たちが植えている花を指差す美桜

答えるだけなら私にもできます！

江雪「…あれは、さくら草という花です。」

『さくりゃしょう？？きりぇーだね！

じゃあぴんちゅやきいりょ、しりょのおはなはぁー？』

江雪「あそこのですか？

…確かあれはチューリップという花です」

『ちょーりっぷ？？』

江雪「ちゅ、ですよ。チューリップ」

『ちょーりっぷ！！』

と何が楽しいのか分かりませんがニコニコとしながら

満足げに笑う美桜

江雪「…他の方の元へ行かなくていいのですか？」

『うん、こうしぇつしゃんといりゅの！』

と言うや否や抱きつく私に美桜だが

私の袈裟が滑るのかつるつると下がる美桜

何やらそれが楽しいらしく何度も繰り返している

困りましたな…これはどうすればと思うものの

可愛らしい美桜の様子を見れるこの時間が

居心地が良いものある。

美桜は植物に興味があるのでしょうか？

大きくなられた時に一緒に育てるのも良いですし、

育てている菫の花をこの子にあげるもの良いですね

ふと、自分が美桜と過ごす機会を持とうと

考えていることに気がつく

ひとしきり遊び満足したのか

ありがとう！ばいばい！と走り去る美桜の姿に

寂しさを覚える自分にも驚く

これがこの子の力…ですかね

あの無邪気な笑顔に救われる自分ができた

あの笑顔を守りたい自分ができた

たったこれだけで変わる自分は

何と単純なことか…

が悪いものではありませんね

と自分でも知らず、口に笑みを浮かべる私の姿をみて

物陰からやりましたね！とハイタッチをする

弟たちに私は気が付かない振りを…