55話 青い鳥 ページ11
長谷部 side
俺が審神者部屋で報告書を書いていると
美桜がやって来た
珍しい
いつもはこの時間なら
短刀や鶴丸のところに居るはずだ
どうしたと不思議に思っていると
目の前に紫色の花があった
美桜が短刀たちと一緒に植えているのを見たな
確かそれは
風鈴草で
今はカンパニュラといわれているものだ
そう短刀たちが嬉しそうに話していた
長谷部「まさか、俺に…くれる、のか?」
恐る恐るそう、美桜に聞くと
彼女は満面の笑みで頷いた
『はしぇ、えりぁい』
わざわざ俺のために大切に育てている花をくれたのか
しかも、俺の色の紫色の花を
美桜は、座っている俺の膝に乗り、
腕を伸ばして髪を撫でた
なんなんだ、この可愛い生き物は
長谷部「っくうぅ〜
俺を労ってくれるのは、お前だけだぞ!」泣
まだ上手く話せない美桜だけど
"いつもありがとう"
"頑張ってね"
"お疲れ様"
と言っているようだった
言葉にしなくても通じるものがある
とはこのことだろう
長谷部「ありがとうな、美桜」
この本丸に来てくれて
元気で
優しい子に育ってくれて
ありがとう
まるで、西洋の童話の"青い鳥"のようだな
青い鳥は幸せを運ぶんだ……
そのあと、通りかかった人によると
机の上にカンパニュラを愛しそうに見ながら
珍しく鼻歌を歌い、
桜を舞わしながら仕事をしていたそうだ
________カンパニュラの花言葉 "感謝"
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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作者名:レイン | 作成日時:2017年12月9日 20時