朝から… ページ15
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『ふわ…』
大きな欠伸をして私は起き上がる。
『7時…はん…』
寝ぼけながら着替えを済ます。
ん、下からいい匂いが…
『あっ!私料理担当!!』
完全に忘れてた!!
リビングにいるのは、やはりセンラさん。
ひとり。
『わわっ!センラさんごめんなさい!私料理担当なのに!』
せ「おおっ、Aちゃんおはよう〜。かまわんよ〜っていうか、Aちゃんの担当は夜やないっけ?」
『ああっ!!』
そうだ。。私は夜そらるさんと担当だった…
せ「るすくん来てくれたんかと思ったらAちゃんやったわw」
『るすくん絶対寝てますねw私も手伝いますよ〜』
せ「おっ、ええんですか〜」
『早く起きちゃったんでwこれ切りますね』
エプロンを着て、センラさんの隣に並んで、野菜を切る。
せ「Aちゃん、絶対ええお嫁さんなりますよ〜」
『こんな女子力の欠片もない私を貰ってくれるお婿さんがいればいいんですけどね〜ww』
う、自分で言ってて悲しい
せ「僕で良かったら全然貰いますけど」
『ん?』
ちらっとセンラさんを見ると、センラさんもこちらを見ていたようでバッチリ目が合う。
そ、逸らすにも逸らせない。。。
『せ、センラさん?』
せ「センラが貰ってもいいですか…?」
センラさんはジリジリと近寄ってくる。
た、ただでさえ近いのにもっと…っ
反射的に私は握っていた包丁を置いて、1歩後ろへ下がる。
『も、貰うって、私をですか?』
せ「そうですね」
『な、なんでいきなり…』
あっ、もう壁まで追い詰められる。
その瞬間
トンっとセンラさんの腕が壁につく。
顔もグイッと寄せられる。
せ「否定せんってことはいいんですか…?」
『え、い、いや、そういう意味じゃ…』
せ「Aちゃんってほんま鈍感すぎてもうどないしたらええんかわからへんくなってきたわ…」
センラさんの熱い眼差しに私は耐えられなくて、目をぎゅっと閉じる。
せ「それは、どないな反応?」
センラさんとの距離はわずか数センチ。
ガチャッ
う「はよーっす……え?」
せ「あっ」
よく分からないタイミングでうらたさん登場。
う「お前なにしてんの」
せ「いやぁ〜うらたんが来てなかったら危ないとこでしたよ〜」
う「………」
うらたさんは私を庇うようにセンラさんとの間に入ってくる。
朝からとっても疲れた。
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風鈴 - 「うらたぬき キス」でやってほしいです!お願いします! (2020年6月28日 11時) (レス) id: e4c6ef36b0 (このIDを非表示/違反報告)
風鈴 - 歌い手シェアハウスの小説って沢山ありますが、私はこの小説が一番好きです!続きゆっくり待ってますね(*^^*) (2020年6月25日 20時) (レス) id: e4c6ef36b0 (このIDを非表示/違反報告)
星葵 - 凄く面白かったです!続きを楽しみに待ってます♪ (2020年5月29日 15時) (レス) id: 3091d5ead2 (このIDを非表示/違反報告)
とまと。(プロフ) - ゆいかさん» リクエストありがとうございましたー!書かせて頂きましたっ!これからも応援よろしくお願いします!!! (2020年5月19日 18時) (レス) id: a2eb2bbe83 (このIDを非表示/違反報告)
LiLi Ka(プロフ) - すっっっごく好きです!次回も楽しみにしてます。私としては天月さんと志麻さんのキス見たいです! (2020年5月19日 16時) (レス) id: ef0b88e85e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねむい。 | 作成日時:2019年12月2日 1時