第182話 ページ33
(赤司side)
宿泊場所を出てからどれぐらいがったのだろうか。
ここは高速道路の上で。
なかなかすすまない。
はぁ。とため息をひとつついてふと隣を見ると
Aがバッグの中からクリアファイルを取りだし何かしていた。
そういえばさっきもなにか出していたな。
そう思い、彼女の手元を見ると
細い綺麗な指で軽く握られた白と水色のミュージックプレイヤーがあった。
そしてAはシャーペンをもう片方の手に握り、
ミュージックプレイヤーを操作しながら紙に書き込んでいった。
ん……?メモ用紙じゃなくて、五線譜か?
それにしても、サラサラとよく書き込めるな。
まるで普通の文字を書いてるみたいに。
その音楽を聞いた瞬間にメロディーと複数の旋律が頭に浮かんでくるのか。
それとも何度も聞かないとわからないのか。
こういうことができない僕にとっては未知の領域だ。
わからないことが多すぎる。
だからきっとAに惹かれたんだろう。
僕に持ってないものを彼女は持っている。
でも僕に似ている部分もあって。
今この瞬間もどんどん彼女に惹きつけられているのがわかる。
心拍数が少し上がって、Aがなに考えているの気になって。
恋、してるんだな。
僕はうつむき、少し赤くなった顔を誰にも見られないようにしてそう思った。
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桔梗(プロフ) - 葵さん» ありがとうございます!そう言っていただけるととても嬉しいです^^これからもがんばりますので宜しくお願いいたします! (2014年8月11日 10時) (レス) id: 647d957ad5 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - はじめまして!この作品めちゃ面白いです!!これからも更新頑張ってください(^^♪応援してます(*^^)v (2014年8月9日 16時) (レス) id: ea5bdb7750 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - natsukiさん» 返信遅くなってすいませんm(__)m文才なんてないですよ^^;欲しいぐらいですw頑張りたいと思います! (2014年8月7日 9時) (レス) id: 647d957ad5 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - Sakiさん» 返信遅くなってすいませんm(__)mご期待に添えるように頑張ります! (2014年8月7日 9時) (レス) id: 647d957ad5 (このIDを非表示/違反報告)
natsuki(プロフ) - こんな文才欲しいです。がんばって下さい♪ (2014年8月5日 16時) (レス) id: 7936a78d0c (このIDを非表示/違反報告)
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