私の彼氏はニセモノです。【赤司征十郎】 (ページ19)

今日:11 hit、昨日:4 hit、合計:39,760 hit

＋18＋ページ19

練習をしてるみんなを見てかっこいいとは思う。

でも私は嫌いなんだ。

仲間と一緒にがんばろうとか言って真面目に練習しちゃっている人たち。

私が周りとズレているんだとは思う。

そして見ていると黄色い声が上がる。

？

そう思っていると黄瀬君がダンクをしたっぽかった。

中学生でダンクって。

どうせ内心自分が格好いいとか思ってるんでしょ？

周りに笑顔を振りまいちゃってさ。

私は馬鹿にしたように鼻で笑う。

それにしても周りの女子も女子だよ。

容姿だけにつられてくる。

その思考回路、理解できない。

ピーッ。

そして見ていると休憩時間に入ったらしい。

それを知らせる笛が鳴った。

練習をしていた人たちが椅子にドカッと座る。

そして桃井さんはドリンクとタオルを渡す。

「この休憩の後は～～をやるぞ。」

「「「はい」」」

赤司君の一言にみんなしっかりと返事をする。

とりあえずバスケのだいたいのルールは分かった。

多分、帝光中のバスケ部の1軍はかなり上手な方なんだろう。

多分。

2軍や3軍と比べると格段に上手い。

試合でも負けたことがないらしいし。

「休憩は終わりだ。」

みんなはぞろぞろと歩く。

あっ、さっきの練習で使ったストップウォッチとかをしまっておかないと。

そう思って私は体育館倉庫に入った。