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思わぬ形で出来たお休み。
持ち帰りの仕事をしたら深澤さんに怒られそう。
とりあえず何か食べるものを買いに行こう。
支度を済ませ家を出ようとドアを開けるとガザっとビニール袋の擦れる音がした。
外側を見るとドアノブにかかったビニール袋。
中を見ると栄養ドリンクやゼリーなどが入ってきた。
もしかして、深澤さんわざわざ家まで来てくれたの?
昨日はすぐに眠ってしまって全然気が付かなかった。
ちゃんと食べろってそういう事だったんだ。
明日ちゃんとお礼を言わなきゃ。
次の日、少し早めに出社した。
休んだ分を取り返さなければならない。
そう思いこの時間に出社したのだけど、もう既に数名の社員が出社していた。
デスクに着くやいなや既に出社していた目黒くんが心配そうにこちらにやってきた。
「Aさん、体調大丈夫ですか?」
「うん。
心配かけてごめんね。」
「いえ、よかったです。
あの、これ…」
そう言って目黒くんが差し出したのは偶然にも昨日ビニール袋に入ってたのと同じ栄養ドリンクだった。
「私に?ありがとう」
「無理しないでくださいね。」
目黒くんはあまりこちらを見ずにそう言った。
なんだか切なそうな顔、すごく心配かけてしまったのかな。
申し訳ないことしたな…
その表情の意味を聞くことも理解することも出来ず始業時間になってしまった。
またPCとにらめっこする時間が始まった。
睡眠をたっぷりとった頭はよく働いてくれて、目黒くんのくれた栄養ドリンクの効果も相まって仕事はすごくはかどる。
あっという間にお昼の時間になった。
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神八爽蘭(プロフ) - りんごさん» りんごさまコメントありがとうございます。喜んでもらえて嬉しいです!誰オチの作品でも楽しんでいただけるよう頑張って考えますので楽しみにしていてくださいね! (2020年11月30日 17時) (レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - え?!全員分のオチを考えていただけるなんて嬉しすぎます…!ありがとうございます!!更新楽しみにしています! (2020年11月29日 22時) (レス) id: 1af05a18e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神八爽蘭 | 作成日時:2020年11月16日 20時