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私は深澤さんの元へ向かう。
深澤さんが食堂に出てしまう前に声をかける。
「深澤さん、あの…わざわざありがとうございました。
助かりました。」
「ん?あー気にすんなって。
それより体調はどう?」
一瞬不思議そうな顔をしたけれど、すぐに思い出したように返事をした深澤さん。
「もうすっかり。」
「なら良かった。」
安心したように微笑んだ深澤さんは私の頭をポンポンと撫でてその場を後にした。
私の頭撫でるの日課になってない?
だけど前よりも嫌じゃない自分がいた。
「ねぇもう急展開過ぎて気持ちが追いつかないんだけど。」
日替わりランチの白身魚のフライを1口サイズに箸で切り分けながら美那子がため息をついた。
美那子のため息の原因はもちろん、私が報告した深澤さんとのことだ。
「で、どうなわけ?
深澤さんにするの?」
「そんな聞き方やめてよ。
私はただ、今まで適当にあしらってたのをちょっと変えてみようかなって思っただけ。」
「贅沢者め!
私は目黒くん押してたんだけどな〜」
「だからまだそういうんじゃないんだってば」
確かに深澤さんの気持ちを聞いて、これまでの態度を改めようと思ったのは事実だけど、私はそれ以上に自分に何が大切なのかちゃんと向き合いたいって思ってる。
だから深澤さんのことも目黒くんのことも、1回そういう目でちゃんと見て考えたいってこと。
恋愛初心者の私には難しすぎる。
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神八爽蘭(プロフ) - りんごさん» りんごさまコメントありがとうございます。喜んでもらえて嬉しいです!誰オチの作品でも楽しんでいただけるよう頑張って考えますので楽しみにしていてくださいね! (2020年11月30日 17時) (レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - え?!全員分のオチを考えていただけるなんて嬉しすぎます…!ありがとうございます!!更新楽しみにしています! (2020年11月29日 22時) (レス) id: 1af05a18e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神八爽蘭 | 作成日時:2020年11月16日 20時