エイトが幼なじみだったら(横山くんの場合) (ページ8)

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8 横山SIDE ページ8

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｢Aさんの歓迎会をしましょう！｣

って部長が言い出したのは、Aがうちの部に配属になってから1週間経った頃やった。

とはいえセッティングするのは部下である俺たちであって。

いくつかめぼしい店をピックアップしたあと、Aに希望を聞くことになった。

｢じゃあ俺、Aさんに聞いてくるわ｣

と自らその役を志願したのは宮内やった。

基本的に宮内は物静かなやつで、こういった社内の飲み会などにはあまり参加しないタイプなんやけど。

今回に限ってえらい積極的やな。

もしかしてAのこと狙っとるんか…？

なんて考えながら宮内の背中をぼんやり目で追っていると、ちょうど向かいから歩いてきたAと視線がぶつかる。

Aは一瞬にやりと笑ったものの、すぐに宮内に話しかけられて視線をそっちにうつした。

相変わらず変なやつやな。

歓迎会の話をどこから聞き付けてきたのか、隣の部署のやつらが参加を希望してきたのはそれから数日後やった。

どいつもこいつもA目当てであるのは間違いない。

店の関係もあるし、今回は断ろうとした所を通りかかったAが

｢人数多い方が楽しいし、
それに私隣の部署の人たちとも仲良くしたいからぜひ。｣

って言いよったから断ることもできず、結局2つの部署合同で歓迎会は行われることになった。

次の日のことも考えて、歓迎会は来週の金曜日に行われる。