私と棘くん【狗巻棘】【現パロ】

泣き顔 ページ7

貴方「なんで…自分が言ったんだよっ…

林道先輩を手放せないって
勝手すぎるよ！！」







久しぶりに、感情的になった。






頭に血が上ってる。







貴方「好きって…なにっ！
私は利用されてる気分で

棘と…いなくちゃいけないのっ？」







涙で、見えない。







さっきまで聞こえてた音が…聞こえない。






貴方「だったら…なんで…

部屋から…出てくるのっ…舐めないでよ！！」







机に打ちつけた拳が嫌な音を立てる。






それよりも






何よりも








貴方「私だって…っ…憎いくらい


好きなんだから…！！」








心がうるさい。






痛い。







矛盾して、仕方ない。









棘「A…」







貴方「動かないで！近づかないでっ…うぅ…」







棘「助けて…っ」








貴方「！！」






なんであんたがそんなこと言うのよ








棘「俺は…オマエがいればそれでいいのに…

彼女に…取り憑かれてるみたいに、手放せないんだ」









そう言って…抱きついた棘は





涙でいっぱいで









貴方「……なに…なんで私なのっ…」








どうしようも…できなかった。

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