な ん し て ん 後 輩 君【宮侑】

なんしてん、侑くん ページ37

花香「そろそろ帰らん？」






貴方「せやな」







いつも通り放課後、花香と二人で階段を降りる。









ーータタタタタタ！！









ん？








侑「Aさん！」








満面な笑みを浮かべながら駆け寄ってくる









貴方「後輩君やん」








後輩君。









ーーギュ！！









最近、こうやって抱きついてくる。









花香「照れてるやーん！かわええなぁ！」







侑「やりませんよ、花ちゃん

センパイは俺のです」









いや、アホやろ。









恥ずかしくて死んでまう。







花香「まぁ、付き合うとはおもーてへんかったわ

Aの初恋やろ？
最高やん」









侑「いやーーー、あん時のAさん

めちゃめちゃかわいかったわ」









おい、さっきから私を差し置いて何恥ずかしいことゆーてんねん










ーートントン









私は「後輩君耳貸して」と肩をたたく








侑「なん？」









仕返しでもしたろ









貴方「好きやで…侑」





ーーガタ！





段差を踏み外す後輩君。






花香「え、なにゆーたん
うわ！！
侑くん顔真っ赤やん！」









ふ、これは









貴方「ほな、帰ろー花香」








侑「待てや！！」







勝っ……








ーーグィ







貴方「！！！」







侑「仕返しの…仕返しや」







口に残る感触





熱くなる顔









花香「見せつけられたわ」








もう、ホンマ








貴方「アホっ…

後輩君にかくさげや！」







侑「え、ちょ！

ごめんて！！」









後輩君には






貴方「いやや！待たへん」







何もかも









侑「後輩君だけはアカンて！」






許してまうわ




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