おそ松さんと犬夜叉のコラボって神じゃねぇ？

暗闇からの脱出 ページ33

犬夜叉side


俺はまだ、暗闇をさまよっていた。
犬「はぁっはぁっ‥」
俺はとうとう、疲れてその場にへたり込んだ。


おかしい。
いつもなら、外の匂いを嗅いですぐ出られるのに。
俺はもう一度、地面に這いつくばって嗅いだ。
‥やはりわからない‥‥


ザワ‥‥


犬「！」
そうか‥今夜は朔の日！
みるみるうちに、銀髪が黒髪に。
犬の耳が人間の耳に。
そして、爪も牙もなくなった。


‥くっそ。
どうしろっていうんだよ！この格好で！！


ふと、一松を見る。
すると一松が‥透けていた。
犬「やっべぇ‥」
俺は人間になったら、何もできねぇのか？
‥情けねぇ‥‥！


バシュッ


矢を射る音がして、暗闇が晴れた。
いや、夜だから暗いんだけど、木々が見えて月の光が眩しい。
それと同時に、一松の姿が消えた。


か「犬夜叉！」
珊「何があったんだ‥」
弥「だから、あれほど一人でいいかと聞いたんですよ？」
七「ずっと心配しとったんじゃ！」
犬「お前ら‥‥」


闇が晴れてそこにいたのは見慣れた四人の姿。
話を聞くと、おそ松の兄弟は鋼牙たちに預けてきたらしい。
いや、喰われるわ。危ねぇな。


か「さっき、洞窟に悟心鬼が来て‥神無をさらっていったの。」
犬「‥悟心鬼‥‥？あいつなら、俺が‥！」


妖怪化して殺ったことを思い出して、胸が痛む。
‥でも、どうなってんだ？
悟心鬼が生き返った？


珊「悟心鬼が言っていた。
『わしは奈落に見込まれている。
だから生き返り、ここにいるのだ』って。」
犬「見込まれてる？ありえねぇ！！」


だって見込まれているのなら‥あのとき結界を張って守ったはずだ！
おかしい‥何がおかしい！


弥「でも、やつが生き返ったのは、こっちとしては迷惑ですね。
やつは心が読めますから‥」
そのときだった。悟心鬼の匂いがしたのは。
今来られたら、面倒だな‥
俺は今‥人間になっている。


悟「‥そうか、犬夜叉‥‥。
お前は半妖だったな。
だから、か弱い人間になってるのか。
そんな姿で‥この悟心鬼に勝てるのか？」
犬「‥悟心鬼！」

悟心鬼→←神楽、お前の好きにしろ。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す