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悲鳴というか、もう絶叫に近いような声を上げて、
僕はその場にうずくまった。
だが女が、僕の髪の毛を掴んで無理やり上を向かせた。
?「……………………タ″」
一「………?」
朦朧とした意識の中、奴の声を聞き取ろうと必死になった。
少しずつ、はっきりと奴の声が聞こえてくる。
?「………オ″前ノ心臓、私ノ″手」
一「………………ぼくの、しんぞー……?」
?「オ″前ハ私ノ″タ″メニ″死ヌ″」
……ぼくが、おまえのために…………
しぬ……………
もう訳がわからなくて、にへっと笑って答える。
一「…くは、おまえのため、に、しぬの」
女が、甲高い笑い声をあげると同時に、
?「おそ松!一松!」
誰かの叫び声。
………耳をつんざくような音。
何か冷たい感触が体に触れた。
目を開けると____________
女が、僕にもたれかかって死んでた。
さっきの音は、女が轢かれる音。
轢いたのは…………
一「カラ松?」
カ「大丈夫だったか?」
僕の、兄。
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作者名:松壱 | 作成日時:2017年12月1日 18時