行方不明の人間達 ページ7
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思わず目を見張る。
沢山の人間…そしてそいつら全員、俺は見たことがあった。
こいつら、こいつらまさか……
一「…行方不明だった、殺処分人間…!?
どういうつもりだ…!?morte…お前は…!」
殺処分人間の処理は全て俺に任せられている。
基本的に殺処分人間は全て殺すこととなっており、例外はない。
それなのに、こいつらは何故ここに…
一「…最近、Giapponeでは少子化が進んでいると聞いた。
morte、お前まさか…子供:ガキが手に入らなくなったからって、殺処分人間に手を出してたのか」
道理で最近、morteのファミリーは強かったわけだ。
殺処分人間は何かしら、世界に危険をもたらすとされて“殺す”という判断を下された奴らだから、
下手をすればその辺のマフィアの下っ端よか強い。
m「…フン、どうせ殺されるはずだった者たちだ…
強いて言えばリサイクル。
顔を変えさせれば殺処分人間だったということもバレず、新しく私の部下として生きていける」
一「ふざけたこと言うなッ」
キッとmorteを睨みつけ、怒りの含んだ声で俺は言う。
一「殺処分人間は、味方にさえ危害を加える可能性がある、だから殺している…
なのにそれを、自分の部下に入れてるなんて…」
m「しかしなぁ…元々殺処分人間だった者たち、別に死んでしまったとしても、私としてはなんの問題もない。
どんなに危険な任務でも任せられる」
そういうなり、morteは一歩後ろに下がる。
手にはなにやら、スイッチのようなものを持っている…?
一「…morte、お前…俺をどうする気だ」
尋ねれば、そいつはニヤリと笑って答えた。
m「こうするのさ」
奴がスイッチを押せば、ガシャリ、と音を立てて牢屋の鍵が外れる。
…ほーぅ、そう来るか……
m「じゃあな、1046号…お前はもう、用済みだ」
目の前の扉が閉まる。
どうやら鍵がかけられたらしく、ガチャリと音が聞こえた。
…どうする?
俺は今機関銃しか持ってねぇ。
弾もあと、どれだけ入ってることか…
そんな状態で、
一「こんな血に飢えた殺処分人間どもと…どう殺り合えっつーんだ」
後ろを振り向けば、奴らは血走った目でこちらを見ている。
なにやら「殺す」と呟いてるように聞こえなくもねぇな〜…
一「仕方ねぇ、掃除だと思えばいいか」
機関銃を構え、俺は一歩後退する。
腰を低くし、ニヤと笑った。
一「…ガッティーナに、俺の死体は見て欲しくねぇなぁ…」
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フルですが何か(プロフ) - ゴフッ←(最初の甘さからの温度差に致命傷を負った人間) (2023年1月8日 22時) (レス) @page16 id: 954ab8f47c (このIDを非表示/違反報告)
松壱@おそ松さんgirls(プロフ) - ルーことさん» 閲覧&コメントありがとうございます!はい!頑張ります! (2018年12月23日 20時) (レス) id: 1f58a69c9c (このIDを非表示/違反報告)
ルーこと(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください! (2018年12月23日 14時) (レス) id: 2c5edc2ba8 (このIDを非表示/違反報告)
おそ松さんgirl(プロフ) - ドンヒラgirlさん» 閲覧有難う御座います!はい!頑張ります!!(*´∇`*) (2018年6月13日 20時) (レス) id: 1f58a69c9c (このIDを非表示/違反報告)
ドンヒラgirl - 1からずっと見てました!素晴らしい語彙力とストーリーの内容で見いってしまいました!続きが楽しみです!これからも頑張ってください!^^ (2018年6月13日 18時) (レス) id: 4539be4f63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:松壱 | 作成日時:2018年5月18日 19時