ガッティーナなんて言わないで tre

ゾンビ ページ10

一松side




一「ッ、…はぁ、………ぐッ…、ぅ…、ぁー…、キツ、いな…やっぱ…この量…は…！！」


そうぼやきながら、俺は機関銃で向かってきた相手の頭をぶん殴る。

弾はとっくに切れちまった。


相手を殺す事しか頭にねぇこいつらは、容赦なく俺の心臓又は脳天を狙ってくる。

しかも身体能力が異常に高まっちまってて…多分morteに薬を盛られたんだろう。


時々奴らの腕から血が噴き出したりするのは、薬で無理に筋力を上げられているせい…か。

しかも確実に心臓が脳みそ撃ち抜かねぇと動かなくならない…腕が折れてても脚が捻れてても向かってくる。
あいつらにもう人間としての感情は残ってねぇから。


さながらゾンビ…だな。


ガッティーナだけは…薬を使って…ソレ(・・)を阻止してやる…！



一「クソッ…、！」


俺の右腕は散々噛まれて血だらけだった。
実際もう感覚がねぇ程度には。

頭からもダラダラ流血してんのがわかる…目が、霞んでるしな…、


それでも死ぬわけにはいかねぇし、俺は辺りを見渡す。


…何か、ねぇか…？爆弾か何か…、！


一「ッ、う″っ！？？」


途端、後頭部に衝撃が走って、俺は意識を失った。

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