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俺とオレの保健室1 ページ18

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扉には『出張』の札。
扉は閉め切られているのに、鍵はかけられていない。
窓は開いていて、心地良い風が通り抜ける。
一番端のベッドはカーテンで囲われ、陽の光は隙間から見える程度だった。

此処は、赤塚中学校保健室である。
養護教諭は、『松野一松』。
彼は白衣をまとい、常に生徒の健康に気を配っていた。
人より暗くて、少し…いや、すごく人見知りなところがあるが、いい人である。

彼は今、出張に行って__________いなかった。

彼は、昼寝をしていた。
その一番端のベッドで……
すやすやと小さな寝息を立て、かけた眼鏡は少しズレている。


カ「せんせーーーい!!」

其の薄暗い保健室に、意気揚々と走ってくる生徒が一人。
彼の着ている服は制服ではなく、部活で着る青いビプスだった。

『出張』の札は完全無視して、扉を勢いよく開けた。

カ「先生!!…あれ?いないのかー??」

ぱたぱたと保健室の中を一周して、「いないなぁ…」と首をかしげる。
ふと、其の生徒の目に留まったのは、閉められたカーテン。
彼は目を輝かせ、「先生!」と勢いよくカーテンを開いた。


一「………松野、うるさい」

カ「先生!!」

カーテンの奥には、眠たそうに目を擦る一松先生がいた。
どうやら、生徒が来た事によって目が覚めたらしい。
因みに『出張』の札を無視して保健室に入ってくるのは、この生徒ただ一人なのだ。

この生徒の名は、松野カラ松。
中学1年バスケ部員。
松野おそ松という兄と二人で暮らしている。
唐揚げが好きで、料理はそこそこできる方。

…と、ここまでは全て一松先生情報。

カ「実は怪我をしてしまって!」

一「またかよ……ほら、そこ座れ。」

無愛想にしている一松先生だが、実際はカラ松の事が好きで好きで堪らないのだ。
そしてこれまたカラ松も、一松先生の事が大好きであった。
二人は、はっきり言って仲が良い。
一松とおそ松と昔馴染みであるので、家にもよく遊びに行くのだ。

カ「捻挫してしまった…」
一「捻挫かよ…。今日自転車?」
カ「徒歩だ!」

一「…チッ、どうせこれじゃ今日は部活続けれねぇからな。
送ってくから、荷物の支度してこい」

彼は、カラ松の患部に湿布を貼りながら、ぶっきらぼうに言い放つ。
カラ松は、「送ってくれるのか!」と嬉しそうに笑った。

一「…そんな嬉しいか?」

カ「嬉しいぞ!ついでに夕飯食べてってくれ!」

はぁ、と頭を掻きながら、「…んじゃ、遠慮なく」と一松先生は怠そうに言った。

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おそ松さんgirl(プロフ) - みくさん» ありがとう!頑張る!! (2018年6月3日 23時) (レス) id: 1f58a69c9c (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 面白いよ!更新頑張ってね! (2018年6月3日 23時) (レス) id: 7f167612e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:松壱 | 作成日時:2018年5月20日 12時

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