8話 ページ9
「ただい……」
「Aっっ！ 今日はお兄ちゃん帰ってくるから遊びに行かないって約束したでしょ！！」
うわぁぁぁ。 ママ、すごい怒ってる。 でもでも……
「言われてないもん！ 今日はアリさん守らなきゃだったから仕方ないの！」
だって、絵本にね、アリさんは人間が助けないとすぐに死んじゃうんだって書いてあったんだもん。
「アリさんって……ふぅ。 まぁ、もういいわ。 お母さんも体調悪いし。 お兄ちゃんには謝りなさいよ。 夜ご飯の準備するから」
「うん！ ママ好き！」
やった！ もう怒ってない。 ママにギュウってしたらなでなでしてくれた。 へへっ。
「よし、A。 次は俺の番だ。 そうだな。 最近はお母さんを困らせてばかりなんだって？」
「困らせてないよ！ 僕はただ守れる人になりたいだけなの！」
だから今日もアリさんも守ったし、それにそれに石の写真も撮ってこの日にこんなのがあったんだって記録もしてるし。
だってだって、前にお兄ちゃんが守れる子になれよって。
「ふぅん？ それじゃあ、そうだな。 この前、木の上に登ったのは何か守る事と関係があったのか？」
な、な、なんで知ってるの！？ だってあれは、その。
「違うの！ あれは、違うの。 ただ、お空を撮るのに遠かったから木に登れば雲の近くで撮れるのかなって、あのね、キレイだったから。本当に違くて、」
「はぁ、まぁ俺が言いたいのは。お母さんもそうだが、Aに危ない事だけはして欲しくないんだ、分かったな？」
「うん、ごめんなさい」
お兄ちゃんの怖かった。 でもなでなでして許してくれた。 嬉しいの。
「お兄ちゃん大好き。 でもね、本当は僕だってお兄ちゃんとお外で遊びたいんだよ？」
「いつか、な」
寂しいの。 ずーっといつかって言って外で遊んでくれない。 お兄ちゃんと居るのはほとんどお家だけ……
「あっじゃあね、じゃあね！ いっっぱい写真が集まったから見せてあげるの！ 全部いんさつ、したんだよ！」
――Aの部屋に入った降谷零は、以前よりも増えた動物の本やら、写真やらを見て自身の資料で溢れかえった職場を嫌にでも連想してしまったらしい。
「片付けてから、見よっか」
「うん！」
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ノルゼリイ(プロフ) - コメントありがとうございますー！ 占ツク自体低浮上になりかけてるのでいつになるか分からないですが更新はしていきます！ (o_ _)o (2022年4月30日 1時) (
レス) id: 8f5d447aaf (このIDを非表示/違反報告)
マビフス！！！(プロフ) - 弟くん可愛すぎるっ！更新楽しみです！ (2022年4月29日 3時) (レス) @page17 id: daece0bfdb (このIDを非表示/違反報告)
やまは(プロフ) - 弟ーーーーっっっ！更新ありがとうございます！お粥作ってあげたい… (2022年3月21日 12時) (レス) @page17 id: d3221d33a6 (このIDを非表示/違反報告)
やまは(プロフ) - わー！本当ですか！？すごく嬉しいです！続きが読めると思うと今からわくわくです( *ˊᗜˋ* ) (2022年3月2日 18時) (レス) id: d3221d33a6 (このIDを非表示/違反報告)
ノルゼリイ(プロフ) - やまはさん» 初コメありがとうございます！ そう言って頂けて嬉しいです。 最近こちらは更新していなかったのですがせっかくコメントも頂いたので進めてみたいと思いますm(_ _)m (2022年3月2日 0時) (レス) id: 8f5d447aaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プルポリー | 作者ホームページ：
作成日時：2020年6月4日 13時
