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アナ『はーい!こちらは、大阪府の堺市に来ております。』

アナ『気温は低くなってきましたが、先ほどから雪が降り始めました。』

アナ『今日は、幻想的なホワイトクリスマスになっています。』



A「・・・今日も、降っとるんか。」



少し呆れたような口調で、1人呟く。



少し苦かったケーキも、いつもなら失敗しない焦げたチキンも、1人でたいらげ、暇だった。



買い物以外で、外には出ていなかった。




なんとなく、今日は散歩がしたくなった。



「・・・ガチャ、」

A「寒っ、、」



ダウンジャケットも、耳当ても持ってきたのに、

マフラーと手袋という、1番必要なものを持ってくるのを忘れてしまうという大失態。


おかげで首もとは何もすることができず、手はポケットに突っ込むだけだった。




雪が、ちらちら、と可愛く降る中、私はぶらぶらと歩く。




小さい頃はよく通っていた公園、


ランドセルを背負って毎日通った道、


大きな雪だるまを作った野原、


手持ち花火で遊んだ川辺、


ケガしたり熱をだしたりしてお世話になった病院、




全てが、思い出になってることに気がついた。


そして、その思い出の中にはいつも、どこかに、







あいつがいた。









また、ライトがつく住宅街に戻ってきた。


自分の家まで、あともう少し、と思ったその時。



耳当てをしてるため何も聞こえていなかった私の耳に、誰かの声が割って入ってきた。


私は、すぐに耳当てを外した。



「・・・Aっ。」



私は、振り向いた。



「Aーっ。」

A「なん、で、、」



暗闇の中から、声が聞こえる。

少しずつ、明るい方に向かってくる。

徐々に見えてくる体。



もう、分かってた。

見えた時から、分かってた。



「・・・Aっ、、久しぶり。」

A「ひ、久しぶり、やね、、誠司。」











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にゃあ - 面白かったです! (2020年2月11日 22時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Tsumu | 作成日時:2019年9月8日 17時

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