検索窓
今日:2 hit、昨日:22 hit、合計:76,922 hit

31 ページ32








明日はクリスマス。


見える街並みは、クリスマスムード満点な感じ。




実家のテレビをつけても、クリスマスの特集ばかり。

プロ野球のニュースなんか、流れるわけがなかった。



母「・・・Aー。」

A「んー?」

母「明日の夜から明後日まで友達と出かけるさかい。Aは家にずっと居るん?」

A「えーっ、、クリスマス、1人やん、、、」

母「それ分かっとったんに、こっち来たんやないの?(笑)」

A「まあ、そんな気はしとったけど、、」



あっちでも、どうせぼっちだし、こっちにいた方が新鮮で楽しいかな、って思ったんだもん。





あいつも来るかも、っていう、まだ忘れられぬ期待をして。







A「んー、、ずっと家に居るわ。ゆっくり休みたいし。」

母「そう?なら、ご飯とかは自分でよろしくね。」

A「はーい。」



私もどっか出かけようかな、とか

こっそり母について行っちゃおうかな、とか

1人でめちゃくちゃ美味しい焼き肉でも食べに行っちゃおうかな、とか

ぼっちでファミレスパフェでも食べようかな、とか

家で好きなオムライスでも作ろうかな、とか




いろいろ考えたけど、結局は1人でがっつくのはむなしく感じ、



材料を買いに行って、家でチキンとブッシュドノエル作り。



こう見えて、手先は器用な私。

料理くらいはお手のもの。




昔だって、よくあいつのバースデーケーキを作ってやってたもんだ。



誠司『Aー。今年はチョコケーキな。』



誕生日が近づくとケーキの種類を指定される。

毎年いやいや作っていた私ではあったけど、完璧に作り上げて、家でパーティーを開く。



誠司『おーーっ!めっちゃ上手そうやん!いーただーきまーすっ!』



元気いっぱいにいただきますの挨拶なんかして



誠司『んー!やっぱ、お前のケーキは1番やわ。美味すぎる、、、』



お世辞とは思えないほめ言葉を連発される。


でも、それが嬉しかった。







思い出に浸りながら作ったブッシュドノエルは、







ほんの少しだけ、チョコレートの苦さが際立ってしまった。











32→←30



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
152人がお気に入り
設定タグ:プロ野球 , 小林誠司
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

にゃあ - 面白かったです! (2020年2月11日 22時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Tsumu | 作成日時:2019年9月8日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。