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熱が出てからもう10日は経った。
僕が熱を出している間に弟は心臓発作に見舞われ、病院に搬送。
できるだけ早く移植しないと助からなく、これからまた長めの入院生活が始まるだろう。
そんなんだから、母さんも暫くは病院で過ごすことになるだろう。
それをいい事に、僕は高校を勝手に休むことにした。
気が抜けたのか、この10日間、8度台までしか上がらなかった熱が、今や40度近くまで上がってる。
ずっと脳が揺れてる感覚があって、呼吸するのも辛い。
頭も割れそうなくらい痛んで、そのせいか吐き気までしてくる。
胃のあたりも若干痛くて、何も食べられなさそう。
こんなに辛いのに看病してくれる人が居なくて、、今いちばん辛いのが心だ。
潤なんて、ちょっとした体調不良で母さんからの甲斐甲斐しい看病を受けれるのに。
平穏だった僕の心も、熱のせいか悪に染まっていく。
｢だめだ。やめよ。｣
こんなこと考えちゃいけない。と身体の向きを変える。
｢けほっげほっっ、、うぇっ、、、うぅっっ、、｣
すると、急に胃が痙攣しだして、嘔吐物がシーツの上に溢れ出す。
胃もものすごく痛んで、胃のあたりをおさえながら丸くなる。
近くから胃酸の匂いがして、それにつられて少量吐く。
でも、胃が痛くて動けなくて。
っていう負の連鎖が続く。
しばらく意識を失ってたみたい。
ジンジン痛む胃に、だるさ。
嘔気はなく、ギリギリ動けるくらいにまで回復。
ふらふらと自分の嘔吐物を処理し、リビングのソファに寝転ぶ。
目眩なんかも酷くて、ソファから落ちてしまう。
｢いった、、、、｣
こんな無様な自分を嘲笑い、流れに身を任せ、起き上がることを諦めた。
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賞味期限(プロフ) - ちえさんさん» ありがとうございます！兄弟設定のお話大好き人間なんで、はじまりの年は結構お気に入りなんです！続編的なもの書いてみようと思います！ (2023年2月5日 7時) (
レス) @page34 id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - はじまりの年、とても素敵なお話でした。この設定で長いお話も読んでみたいなぁ、なんて思ってコメントしました。作品、いつも楽しく拝見しています。 (2022年12月22日 8時) (レス) id: 94c3edab09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2022年11月5日 1時
