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｢ただいま｣
｢おかえり｣
｢遅くまでご苦労様｣
｢ビールあるよ｣
リビングに顔を出せば、松潤、翔ちゃん、リーダーがあったかく迎え入れてくれて。
｢にのは？｣
不安を隠しきれない表情で言えば、｢寝てる、ちょっと疲れてるみたい｣と、すぐに返事が返ってくる。
｢ちょっと、相葉ちゃん！？｣
それだけ聞いて、急いでニノの部屋に向かった俺に、下から、起こすなよーと声がかけられる。
ニノの部屋の前までくると、聞こえてくるピアノの音。
｢そこにある今を握りしめて──｣
｢ずっと、そばにいるよ──｣
同時に力強い歌声も聞こえてきて、その歌詞と、その強弱の付け方が、胸に沁みて、その場から動けなくなる。
そのあと何回か変更があったみたいで、
｢ずっと、ずっと、ずっと──｣
“ずっと、そばにいるよ”から曖昧な表現に変わってて、それがまた、曖昧にぼかすことで、綺麗事として丸く収まらない、儚くて少し悲しい、でも、現実味があって、しっくりくるものになっていて、。
輝きを隠せない彼の才能から、彼は地に足つけて強く生きてるんだ、って実感させてくれる。
安心からか、足の力が抜けて、そのままドアの前に座り込む。
1曲通して歌うのだろうか。
息を整える音、椅子に座り直す音が聞こえる。
優しいイントロが終わり、ニノの息を吸う音が聞こえる。
語りかけるような優しい歌詞で、早くも、目の奥が熱くなる。
｢──我慢してたら笑えなくなってた
気付いたら 1人になって 怖かった
その時さしだしてくれた あなたの声がi、、けほけほっ、ぅ、、｣
涙もクライマックスで、鼻水も同時に垂らしながら、今日あったことと照らし合わせて、悲しみに浸る。
嗚咽が漏れそうになった時、突如崩れたメロディ。
中から、けほけほと弱々しく咳き込む声が聞こえてきて、胸がドキッとする。
未だに力を失ったままの足。
叩いても叩いても動かなくて、もがいてるうちに、中から聞こえてくるあの音が激しくなる。
｢にのっ｣
やっと起動した足。
扉を豪快に開けると、そこには見たくなかった景色が。
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賞味期限(プロフ) - 傘さん» ありがとうございます😢🫶🏻頑張ります✊🏻 (2022年9月11日 14時) (
レス) id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
傘 - 書き方や内容が好きです！これからも自分のペースで頑張って下さい！ (2022年9月11日 12時) (レス) id: e177d1457e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2022年9月5日 18時
