第11話 ページ13
｢ねぇねぇ、ミッシェルこのあと暇？｣
一緒に水遊びをしようとのことだった。
｢あー･･･このあとは仕事がありまして｣
｢そっかー･･･他の人誘ってみるよ！｣
｢本当にすみませっ･･ん！｣
背中に衝撃が走る。イノシシみたいなのがぶつかってきたみたいな。
｢ミッシェル！休憩なのに来ないから心配したよ〜｣
｢ロヴィ！？｣
そのイノシシの正体はロヴィだった。どうやら休憩時間なのに来ない私が心配だったらしい。
｢坊っちゃまこんにちは〜｣
｢ロヴィこんにちは！相変わらず眠そうだね！｣
やる気のなさそうな声で｢そうですねぇ〜｣というロヴィ。
｢あっ！ミッシェル借りますね〜坊っちゃま｣
｢うん！分かったよ｣
バイバーイとジョナサン様は私達に手を振る。
｢ロヴィわざわざ探しに来なくてもよかったのに･･･｣
｢いやぁー、ミッシェルが思った以上に坊っちゃまに近づいていたから、危ない！と思ってねぇ｣
｢えっ！そんなに近かった？｣
不覚だった。ジョナサン様と一定の距離をとってたつもりだったのだが、手を握るために近づいていた。･･･メイド長に見られたらやばかった･･･。
ロヴィは顔を触れるんじゃないかと思うくらい近づけて、
｢こーーんなに近かったよ〜。見られたのが私でよかったね〜。ﾌﾌｯ｣
｢えー、あー、うんそうだねー｣
本当にロヴィでよかったよ･･･。
｢あとさ、ミッシェル｣
｢ん？｣
ロヴィはいつものようなにやけ顔を止め、真顔でこっちを向いた。
いつもと違うからか、威圧感がある。
｢あんまり坊っちゃまとかと仲良くしない方がいいよ。ジョナサン様とかディオ様とか。めんどくさいことになるよ。｣
｢めんどくさいこと？｣
何が起こるんだと聞いたが、ロヴィは何でもない〜と、はぐらかしてしまった。
｢一体なんなのよ･･･｣
ロヴィの意味のわからない言葉に戸惑いながらも、とりあえず頷いといた。
続く (更新停止中)
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作者名：柿ピー | 作成日時：2018年4月15日 19時
