冗談 ページ4
忍術学園の朝。
私は目を開けて布団に座る。隣を見ると、静かな寝息をたてている八左ヱ門がいた。
『、、、八左ヱ門〜!起きて!遅れちゃうぞ〜!』
とりあえず揺さぶるがいっこうに起きない。そこで私はひらめいた。
『起きたらチューしてあげようかなぁ〜』
ガバッッッ!!!
『きゃあ!!』
いきなり起き上がった八左ヱ門は、うとうとした目で私を見た。
竹谷「…チュー、だと?」
『冗談だよ!ほら早く起きて!』
私は立ち上がると、制服に着替えようと畳仕切りの裏に行った。
『…フア〜…ん?』
寝巻きを畳んでいると、腕のところがほつれているのに気が付いた。
『…どうしよう…買い替えかなぁ…』
そんな事を思いながら髪を結うための紐を取りに仕切り畳の表に出る。
ガシッ!
『わぁ!!』
突然腕を引っ張られて壁に叩き付けられた。あ、優しくね☆
竹谷「冗談って、言ったか?」
『は、八左ヱ門?…あの…』
いつもより、声が低かった。
竹谷「冗談なんかで終わらせられない…しろよ、チュー」
『っ!/////////』
顔が熱くなる。私は視線を逸らすと、思い切ってほっぺにチューをした。でも、退いてくれなくて。
竹谷「違う、口だよ」
『くっ、口!?無理無理無理/////////……恥ずかしいよぉ……』
竹谷「……残念…」
『ああ!ごめんって!…』
チュッ♡
『…ん!?』
突然頭を押さえつけられて口が離れなくなる。息をしたいけどできない。
『はっ、八…ちょっ、、、ん…』
八左ヱ門は数秒後に私の頭を離すと、ペロッと舌舐めずりをした。
竹谷「ごちそーさん☆」
顔がイケメンすぎて直視できない。
その日の朝、私は決めた。
【冗談で八左ヱ門にあんな事言わないようにしよう】
と。
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綾部の妹 - お気に入り登録してくださってありがとうございます!! (2022年5月28日 7時) (レス) @page3 id: 01315f26bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綾部の妹 | 作成日時:2022年5月24日 22時