ろく．夕食 ページ29
暫く待っていると、皆が段々集まってきた。
食事は全員揃わないと食べれないが、今日はいつもと違う、と皆察し、燭台切さんや歌仙さんに何か聞いている。
まぁ、分かりにくいよね。
寧ろ分かったら天才だよ。
清光「あ、乱。もしかして今日、これ作ったの？」
『え、あ、うん！あの二振と一緒に！』
いました。
ここにいました。
清光さん、二振に何も聞いてないのに、いきなり私に聞いてきた。
何故かを聞いてみると、
清光「いつも燭台切達が厨に行く時間に乱を見かけたからね。もしかしたら、って思ったの。」
と、その後誉めてくれた。
やだ、清光さん本当にありがとう。何か食事、分けてあげるよ。
その後、何故か分からないが、いち兄達も遅れてやってきた。
ちょっとドキドキしながら、寄ってきた弟達の話を聞く。
一期「…おや、乱。もしかして、今日の夕餉作ったのかい？」
『あ、うん…そうなんだ…！』
どこかへ行っていたいち兄が、背後から表れてそう言う。
その言葉を聞いた弟達も、料理を見に行った。
そして、たくさん誉めてくれる。
嬉しい。
自分がやっと、役に立った。
複雑な事はあまり言えないが、とにかく嬉しかった。
薬研「やっぱり、秘密にしておいて正解だったな。」
『薬研…もしかして、知ってたの？』
薬研「あぁ。わざとじゃねえんだが、歌仙の旦那達と厨で調理をしてるところを見たんだ。」
それでも言わなかった薬研は、きっと、お人好しなんだろう。
恐らく、私が料理をしようと決意した理由も、きっと察していた。
だから、あれを見ても誰にも言わなかったのだろう。
『ふふ、薬研。美味しいといいね。』
薬研「何言ってんだ。旨いに決まってるだろ。」
包丁「あ！二人とも、何話してるんだー？」
後藤「俺達にも話してよ！」
私達が小声で会話してるのが見えたのか、包丁を合図にこちらに寄ってくる。
一応言わない様に薬研にアイコンタクトをとる。
薬研は「分かってる」と言う様に、こちらに短くウインクをやって、弟達の会話に混ざった。
…その中に鯰尾兄がいるのは何故だろうか。
＊＊＊
一期「あああああっっっ！！乱が可愛いっ！！私達の為に料理をしてくれたなんて！！
尊い！！」
鶴丸「キャラどこ行ったんだ、君。」
友斗「尊いってどこで覚えたんだ！？
確かに可愛い妹が料理をしてくれたのは嬉しいが…」
一期「カメラ取ってきます！」
友斗「だからいつ買ったんだよ！？」
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レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！演練２で女の子同士ではないでしょうか？ (2018年11月17日 23時) (
レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
あすひ - 面白くて一気に読みました！これからも頑張ってください^∞^ (2018年10月10日 18時) (レス) id: 514ad356af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤林檎 | 作成日時：2018年10月7日 0時
