ご．料理 ページ28
歌仙兼定side
今日は本人の希望で、乱に料理を教える事にした。
彼女は本当に何も知らなくて、包丁の握り方とか、どうやって茹でるか、とか、一から全部教えた。
だけど、苦労はしなかった。
礼儀正しく、頼りになる一期君の妹だからか、呑み込みもかなり早かった。
試しに味噌汁を作ってみて、と言ったら、完成度が高い味噌汁が出来た。
お店に出せるくらいだ。
『えへへ、これで二人の負担を減らせるね。今日から早速、いい？』
歌仙「もちろん。嬉しいよ。」
燭台切「きっと皆も喜んでくれるよ。」
そう言うと、彼女は嬉しそうに微笑む。
唯一の女の子だからか、笑顔が眩しかった。
＊＊＊
Aside
と、言う訳で、夕餉の手伝いをする事になった。
まぁ私は食材を切ったり、盛り付けをするぐらいしか出来ないけど…
それでも、やる事に意味はある。
やる時はきちんとやらないとね。
歌仙「乱、そのキャベツはここに入れておいてくれ。」
『了解です。』
そう言われ、歌仙さんが指を指したボウルにキャベツを入れる。
…これ、楽しいかも。
＊＊＊
燭台切「…乱ちゃんってさ、盛り付けの才能あるよね。」
歌仙「そうだね。僕達でもこんな綺麗に出来ないよ。」
『そんな…流石に二人には敵わないよ。』
今日は唐揚げらしい。
私はひたすら歌仙さん達が揚げた唐揚げと切ったキャベツを盛り付けていた。
それで、全部揚げ終わった歌仙さん達が、手伝いに来て、そう言った。
いやいや、経験の差とかもあるし…今日初めての奴より、何年もやってる人の方が上手いだろう。
歌仙「誰か気付くといいね。」
『…うん、兄弟、気付いてくれるといいな。』
全員とは言わずとも、兄弟の一人は気付いてくれると期待する。
主様も気付いてくれるかな…
燭台切「もっと自信持ってもいいんだよ。初日でこんなに出来る人は、きっといないから。」
『…そうかな。』
燭台切「そうだよ。」
そう言って、燭台切さんが大きな手で私を優しく撫でる。
私が長い髪の毛で女だからだろうか、髪の毛には気を使っている。
燭台切さんの後に、歌仙さんも続く様に撫でてくれた。
…弟達やいち兄じゃなくても、やっぱり嬉しいな。
最近誉められてばっかりだから、後に変な事起こらないといいなぁ…
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レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！演練２で女の子同士ではないでしょうか？ (2018年11月17日 23時) (
レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
あすひ - 面白くて一気に読みました！これからも頑張ってください^∞^ (2018年10月10日 18時) (レス) id: 514ad356af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤林檎 | 作成日時：2018年10月7日 0時
