50話やけども。 ページ21
「とりあえずさー。A、その服着替えたら? 」
手を頭の後ろで組みながら、木暮が言う。
確かに、うちはエイリア学園のユニフォーム姿のままだった。
「あぁ……そうやな。でもうち、着替えなんかないしなぁ。」
「じゃあ、あたしの服着るか? 」
「塔子、いいん? 」
「もちろん。ちょっとでかいかもしんないけど。」
「一言余計や。」
そんなこんなで塔子から服を借り、ザ・ジェネシスのユニフォームから、動きやすい洋服に着替える。窮屈な感覚がなくなり、しっかりと開放された心地だった。
この解放感は別に、服が大きかったからじゃないと信じたい。
「なぁ、塔子。これってどこに向かってるん? 」
「沖縄だよ、炎のストライカーが居るんだってさ。それが豪炎寺なんじゃないかって、みんな言ってる。」
「沖縄に豪炎寺さんが……? 」
「そう! ……暖かいから、ちょっと眠くなってきたや。いい天気だな、今日も。」
「そうやな。」
沖縄。
随分と懐かしい場所に、行っているようだった。
「ちょっと、吉良ね……監督と話してくるわ。」
「おう、じゃーね〜。」
吉良ねぇのところに向かう。
聞きたいことが、あるから。大事なことが。
『まもなく、阿夏遠島に到着致します。』
そんなアナウンスを聞きながら、吉良ねぇに声をかけた。
「吉良ねぇ。エイリア学園のことなんやけど、何個か聞いても……ええんかな。」
「ゾノ……じゃなかったわね。A。……かなり、複雑なの。まだ話すべき時ではないわ。申し訳ないけれど____」
「あああああ!!! 」
「メガネさ……せんぱぁい! 」
うちと吉良ねぇが居る甲板に、大きな叫び声が聞こえてきた。
「……っ! 」
吉良ねぇは、声がした方に急ぐ。うちも後を追う。
「あっ、ぷ、! 誰か! だれかたすけて! 」
どうやらメガネが誤って、海に落ちてしまったらしい。その場にいた全員が、助けたいがどうしたらいいか分からなくなっていた。
見かねた円堂さんが助けに行くため、海に飛び込もうとした時。
メガネの方に向かって泳いでいる影が、綺麗な海の中に見えた。
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あるな。@ゆー(プロフ) - 星猫さん» コメントありがとうございます! 合作ですか? そういった事はした事がないので、詳しくお話頂けるとありがたいです!お手数ですが、私のこみゅーの方からメッセージを送って頂いても大丈夫ですか?お返事お待ちしております! (2021年3月6日 22時) (レス) id: 1faeff3610 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか? (2021年3月6日 16時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
あるな。@ゆー(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます! 最近のアニメは分からないですが、2年前までのアニメなら割と知っていると思います( ^^ ) (2021年3月6日 15時) (レス) id: 63cd72b832 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月6日 13時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
あるな。@ゆー(プロフ) - 小桜さん» コメントありがとうございます!ホントですか´ω`* めっちゃ嬉しいです、頑張って更新しますね!! (2021年2月23日 9時) (レス) id: 1faeff3610 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あるな。 | 作成日時:2016年10月25日 22時