キセキの少女は黒子の妹で誠凛でバスケをするようです！【黒バス】

44，ガミさんも、一緒だ。 ページ14

「ガミさんも、バスケでそんな事あったの？」
「まあな。オレんとこはお前んとこと違って、オレと他の部員の温度差が激しかったんだけど。」
「温度差？」
「おう。オレはやっぱやるからには勝ちたいし、強くなりたいって思ってた。でも、他の奴らは、楽しければいいってスタンスだったから。」
「･･････なるほどね。」

それから俺とガミさんは、1時間ほど話して、帰路についた。ちょっとだけ心が軽くなった気がしたよ、俺は。

家に帰ると例の如く、兄貴がうるさかったです。
リビングで、ご飯を食べながら、質問攻めでした。

「A、火神くんに何を話したんですか？」
「･･････まあ、別になんでもいいでしょ？」
「サッカー部のことですか。」

兄貴に見透かされたようで、顔をまっすぐ見ることが出来なかった。

「当たりですね。友弥くんの事ですか？」
「違う。友弥のことは、言ってない。」
「･･････まだ吹っ切れないですか。」
「そりゃ、ね。あんなこと、人生で1回あるかないかだよ。」

リビングに、食事をする音だけが流れていく。俺が食べ終わった頃を見計らって、兄貴が口を開いた。

「火神くんなら、受け止めてくれると思いますよ。付き合うとかは許さないですけど。」
「わーシスコン出たー。でも、ガミさんホントにいいヤツだよ？」
「でも許さないです。」

やっぱり、兄貴は兄貴だ。俺のことを分かってくれる、最高の兄貴だった。

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